リクルート住まいカンパニーは10月26日、企画制作する情報誌『都心に住む by SUUMO』12月号で特集している「都心14区 穴場アドレスBEST54」を発表した。都心14区の相場を「アドレス(町名)」別に集計し、「各区の新築マンション平均価格」に比べて値ごろ感のあるアドレスをランキング化している。

  • 「港区」の値ごろなアドレスTOP5

    「港区」の値ごろなアドレスTOP5

港区の値ごろなアドレスランキング、1位は「海岸」(m2単価127万円)だった。東京湾に面した芝浦ふ頭から、竹芝、浜松町にかけて広がる一帯で、山手線沿線ながら海に近いユニークな立地となっている。また、今年6月に劇場やホテルを含む「ウォーターズ竹芝」、9月にはスマートシティ「東京ポートシティ竹芝」が開業するなど、再開発プロジェクトが完成している。

続く2位は、内幸町駅から御成門駅にかけて広がるオフィス街「西新橋」(同142万円)。東側は銀座、西側は新駅開業と再開発が進む虎ノ門という、ハレの街に隣接するエリアでありながら、北側は日比谷公園、南側は芝公園と、広大な緑地に挟まれた穴場エリアとなっている。

以下、3位「芝浦」(同144万円)、4位「芝」(156万円)、5位「南麻布」「新橋」(ともに同158万円)と続いた。

  • 「千代田区」の値ごろなアドレスTOP5

    「千代田区」の値ごろなアドレスTOP5

千代田区は、1位「東神田」(m2単価115万円)、2位「神田佐久間町」(同123万円)、3位「岩本町」(126万円)と、近接エリアがTOP3にランクイン。この一帯は駅密度が高く、複数路線を利用しやすいのが特徴。どの駅からも東京駅まで電車で5〜10分圏内、自転車でも20分圏内に収まる超都心立地である一方で、江戸時代は寺町や武家の街として栄え、明治になると、商人・職人の街へと変化した今も下町情緒が息づく街でもある。

最近では、もともと倉庫だったスペースをリノベーションし、天井高を生かしてお洒落なカフェやギャラリーにする例が増加し、"東京のブルックリン"の異名を取るほどに。岩本町にある北出食堂はその象徴。暮らす街としても注目され、オフィスだった場所が 小・中規模のマンションに変貌するなど、ファミリー層も増加しているという。