●“別れ”をモチーフにしながら、アウトプットをガラリと変えてきたカップリング2曲
――さて、カップリング曲についてもお聞かせください。今回は2曲とも作詞されていますが、まず「SCREEEAM!!!」は、非常に激しいロックナンバーで。
今回は表題曲がサウンド的にもかなり強めのものなので、カップリングにもそれに負けないような勢いのある曲が1曲欲しくて、ハードロック気味のライブ定番曲になるようなゴリゴリの曲をお願いしました。なので歌詞のほうも、サウンドの強さに負けないものにしなきゃと思って練っていきました。
――テーマは、どのようなものに?
この時期にちょうど知り合いが恋人と別れてしまって、すごく落ち込んでいたんですけど、その姿を見ていたら「そういえば私って、誰かを励ますような曲って書いたことないな」ということに気づきました。なので、初めて人を励ますとか、背中を後押しするという歌詞を書いてみようと思いました。
聴いてくださっている方の中にもいろいろな別れを迎えた人もいると思うので、そういう状況になった人たちを励ましたり支えたり、「もっとしっかりしなきゃダメだよ!」と喝を入れられるような曲を作ろう! というテーマで作った曲です。
――背中を押すというよりは、蹴ってくれるようなイメージがありました。
はい。やっぱり心が弱っていたり不安を持っていたりする人って明るい方向に考えられなくなっていくことが多いと思うので、「押すだけじゃちょっと足りないな」ということで、強めの単語を選びました。もしかしたらちょっと強すぎる要素があるかもしれないですけど、もし何かに迷っている人がいたら、この曲を受け取って元気を出してほしいですね。
――そしてもう1曲「Last Friday Night」は、直接的な恋愛要素の強い、オシャレなポップナンバーです。
一見すると爽やかな曲なんですけど、失恋を描いたラブソングに仕上がっていまして。女の子って特に別れたあとは、自分の自尊心とか自己肯定の気持ちをすごく大事にしがちで、強がっちゃうと思うんですよ。そういうときに友達に慰めてもらうんだけど、それからちょっと時間が経つと「やっぱり、ちょっと寂しいな……」って我に返っちゃう……という過程を全部歌詞にしています。
――サビは全て「どうもありがとう!」で終わりますが、締め方にはそれぞれ違う気持ちを込められたように感じました。
やっぱり1番は、別れてすぐなのでちょっと怒っている感情もあるので嫌味っぽくて。2番は励ましてくれたお友達への素直な感謝の気持ちが込められています。でも、ラスサビでの「こんな私を愛してくれて どうもありがとう!」は、別れた相手への感謝もあるけど、次の人生に行くための区切りとして自分に言い聞かせてもいる……という意図も込めたんです。だから、ちょっと妥協して歌っている感じといいますか。
――言うことで、踏ん切りをつけた。
そうそう! 引きずるのはこの言葉で最後にして、人生をもう1回頑張ろうかな? みたいな感じです。この曲は完全に女の子に向けた曲で、「頑張って立ち直ってね」というメッセージを込めたものなので、シチュエーションをきゅっと狭めた想像しやすい曲になっているのかな、と思います。
――となると、特に女性からの反応が楽しみですね。
ですね! 亜咲花の女の子ファンの方もありがたいことに徐々に増えているようなので、そういう意味でも女の子たちに共感できる歌詞を書いてみたいという気持ちもちょっとあったりしたので……届くといいなと思っています(笑)。
●これを機会に、亜咲花のライブを気軽に観てもらえたら嬉しい
――さて、シングル発売と同時に、11月20日のオンラインライブ開催も発表されました。今回”ERA”というタイトルにしたのは、なぜですか?
“ERA”というのは「時代」という意味の言葉なんですけど、逆に今の状況をポジティブに考えて、「これと向き合っていこうね」という意味も込めました。
――ちょうど手元にライブグッズがありますけど、だからロゴも7セグのデジタルの……。
そうなんです。これもタイトルにちなんで提案させてもらって。それに、デジタル時計みたいな感じだったら、普段着しやすいかな? って。
――そのままでもいいですし、シャツのインナーとかにもすごく合わせやすそう。
絶対いいですよね! 「亜咲花のライブTシャツって結構普段着しにくい」ってファンの皆さんから結構言われることが多くて(笑)。今回は「これだったら、普段着できるでしょ!」というのも込みでデザインをしていただいています。私のイメージカラーの青もちゃんと使っていただいていますし……これは、自信作です!
――その他、ライブの中でやろうと考えられていることはありますか?
手術からの復活後初のワンマンでもありますけど、ニューシングルを引っさげてと言ってもいいぐらいの時期ですし、やっぱり『ひぐらし』の放送中にやらせてもらうので、この3曲はマストで歌うんじゃないのかな……と思っていただければ(笑)。
――シングルを聴いた上で参加してね、と(笑)。
そうですよ! それに今回はオンラインライブなので、TVにつなげて観てもらってもいいし、ペンライト持って一緒に歌ってもらってもいいし……自分のテリトリーの中で、自由に楽しんでほしいですね。
――会場キャパの心配もありませんから。
そう! それ、さっき気づいたんです。SOLD OUTがないって、すごくいいなって。やっぱり普段のライブだと来られなかったという方もいるでしょうし、地方だから行くのが厳しいという方もいたと思うので、この機会に亜咲花のライブとか歌を今まで以上にいろんな人に聴いてもらえたらいちばん幸せだなと思っています。本当に「観よっかな?」ぐらいの気軽な感覚で、参加していただきたいです!
●「I believe what you said」
発売日:10月14日
※初回封入特典(DVD盤付、アニメ盤共通)
亜咲花オリジナル生写真(プリントサイン入り)※全5種類のうち1枚をランダム封入
【DVD付盤(CD+DVD)】
価格:2,200円(税抜)
※初回生産分限定ランダム封入:亜咲花直筆サイン入りCD(盤面に本人サイン)
※亜咲花撮り下ろしジャケット
※DVDにはMusic Video、メイキングを収録
【アニメ盤(CD)】
価格:1,600円(税抜)
※TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 業」キャラクターデザインを手がける渡辺明夫による描き下ろしジャケット
<CD>
1.「I believe what you said」
2.SCREEEAM!!!
3.Last Friday Night
4.I believe what you said -off vocal-
5.SCREEEAM!!! -off vocal-
6.Last Friday Night -off vocal-
<DVD>
「I believe what you said」Music Video、メイキング
(C)2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会