いよいよ、きょう8日にスタートするフジテレビ系バラエティ番組『千鳥のクセがスゴいネタGP』(毎週木曜21:00~ ※初回2時間SP)。とんねるずが30年以上にわたって冠番組を守ってきた枠で、2年半ぶりにお笑い番組が復活することになるが、プレッシャーはあるのか。総合演出の名城ラリータ氏(フジクリエイティブコーポレーション)に、番組の見どころなどを含めて話を聞いた――。
■『脱力』に登場したあの代役が登場
「人気芸人たちが普段テレビで披露しない“クセがスゴい”ネタを公開する」というこの番組。同局系『全力!脱力タイムズ』の制作総指揮も手がける名城氏は「『脱力』は“作り物”という世界を視聴者と“共犯”することによって芸人さんのリアクションを楽しんでもらう番組なんですが、『クセ』は真逆で、荒削りなものだったりするのを、千鳥さんの心の底からの声をOAすることによって笑ってもらうという形。だから、『脱力タイムズ』をやっていたからこそ、こういう番組がやりたくなったのかもしれないです」と語る。
両番組のコラボレーションも想定しているそうで、『脱力タイムズ』でEXITの代役として“チャラ男漫才”を披露したDJ KOO&マイケル富岡が、『クセスゴ』レギュラー初回に登場。今後も、『脱力』でミキの代役として登場したはなわ&塙宣之兄弟など、「『脱力』でやってもらったネタで面白いのがあったら、『クセ』でもお願いしたいですね」と構想を明かした。
特番の第2弾では、トータルテンボス・大村朋宏の息子である晴空(はるく)君が、父の哀愁を替え歌して大きな注目を浴びたが、「レギュラーの1回目でも、あの親子はまた替え歌を引っさげて出てきます」と予告。
さらに、「(クセがスゴい「大きな古時計」を歌った)狩野英孝さんはまた違うアプローチで出てきますが、(「アスパラガスの歌」「ピーマンの歌」を披露した)小島よしおさんは相変わらず同じことをしています。こうなったら、小島さんのネタがなくなるか、こっちが折れるかの根比べです」と覚悟を決めている。
■「テレビではいいかな」というネタを歓迎
「人気芸人たちが普段テレビで披露しない“クセがスゴい”ネタを公開する」というコンセプトを象徴する1組が、中川家だ。
「礼二さんが『M-1』で審査員もやっているということもあって、テレビでネタをやる場合はある程度しっかりした漫才をされるという認知があると思うんです。でも、ネタのレパートリーが死ぬほどあるので、『ライブでウケたけど、テレビではいいかな』というネタをこちらに卸していただけると、すごくうれしいですね」
また、かつて一斉を風靡(ふうび)したコウメ太夫のような芸人も大歓迎。「昔、『エンタの神様』や『爆笑オンエアバトル』で人気があった人たちが、今どうなっているのかというのも見られるといいなと思いますね」と思いを巡らせる。