ファルボは9月30日、「小中学生の保護者の教育費負担に関する調査」の結果を発表した。調査は8月1日~31日、同社運営サービス「中学図鑑」を利用する首都圏在住の中学受験生をもつ保護者410名(父親131名、母親279名)を対象にインターネットで行われた。
はじめに、世帯年収を「400万円以上」「600万円以上」「800万円以上」の3つに分類し、「学習塾」(集団学習塾の入会金・授業料・教材費・施設費・季節講習料・特別講習)、「家庭教師」(入会金・授業料【4年生:週1・1時間、5・6年生:週1・2時間】・交通費)、「通信教育」(入会金・受講料)といった補助学習費の実態を調査したところ、年収「800万円以上」の世帯では、小学4~6年生の3年分の「学習塾」の費用だけで、279万円かかっていることが明らかに。「家庭教師」(144.6万円)や「通信教育」(98.6万円)の費用も合わせると、3年間の補助学習費の総額は522.2万円という結果となった。
また、世帯年収「600万円以上」の世帯の補助学習費の総額は399.6万円、「400万円以上」の世帯では334.2万円だった。
なお、文科省調査(平成30年度子供の学習費調査)によると、小学4~6年生の子どもの補助学習費の合計は、公立で31.3万円、私立で146.1万円。
今回の調査結果では、3年間の補助学習費に受験費用を合わせると、中学受験に実際に必要とされる費用の総額は、世帯年収「400万円以上」の世帯で373.3万円、「600万円以上」の世帯では460.9万円、「800万円以上」の世帯では620.9万円という結果になった。