オール電化で電気代を節約する方法
オール電化で電気代を節約するには、使い方や契約プランの選び方に工夫が必要です。ポイントとなる部分をご紹介します。
電気代が安い時間帯に電気を使う
オール電化で電気代を節約するには、家電の使用時間をできる限り電気代の安い深夜時間帯に合わせるようにしてください。
家電に内蔵されているタイマーを活用して、炊飯や洗濯、食器洗い、掃除などは、できる限り電気代の安い時間帯に行うことをおすすめします。
食洗器や洗濯機などはあらかじめ食器や洗濯物を入れておき、夜間にスイッチがオンになるよう、設定しておくといいでしょう。
太陽光パネルを設置する
家電は夜間に使うのがベストとはいえ、日中自宅に家族がいる場合は、食事の支度や冷暖房などで、どうしても電気が必要になります。日中も電気を多く使用する場合は、太陽光パネルの設置がおすすめです。
太陽光パネルで発電した電力を昼間に使うことで、オール電化の割高な昼間の電気を使わずに済みます。また、災害などで停電した場合でも、電気が使えるというメリットもあります。
導入には初期費用がかかり、すべてのケースにおいてお得とはいえませんが、日中に電気を多く使う場合は、設置を検討してみるといいでしょう。
省エネモード設定を利用する
節電をする上では、各設備の設定を見直すことや、省エネモードを利用することも役立ちます。 例えば、給湯設備の場合、夜間に沸かすお湯の量が多すぎるとエネルギーの無駄遣いになり、少なすぎると電気代の高い昼間のうちに沸き増しをすることになるため、電気代が上がってしまいます。
自宅のお湯の使用状況を把握して沸かす量を調整すれば、余計な電力を使わず、電気代を節約することができます。多くの給湯器には、使うお湯の量を把握して自動で調整してくれる「節約モード」や「お任せモード」がありますので、うまく活用しましょう。
また、IHクッキングヒーターでは、熱伝導性や保温性が高い調理器具を選ぶことで、電気を効率良く使うことができます。
生活に合った料金プランに見直す
オール電化では、深夜時間帯の電気代が安くなるプランが基本ですが、安くなる時間帯や料金、昼間の時間帯がどれほど割高になるかは、電力会社やプランによって違いがあります。
例えば、昼の時間帯はほぼ誰も家におらず、電気を使うのが深夜帯に集中するなら、深夜帯の電気代が安くなるプランを選ぶのがおすすめです。しかし、自宅で仕事をしているなど、日中も常に誰かが家にいて電気を使うのであれば、夜間料金はそれほどお得にはならなくても、日中料金が抑えられるプランのほうが良い場合もあります。
多くの電力会社では、インターネット上で電気代のシミュレーションを行うことができますので、比較してみるといいでしょう。家族構成やライフスタイルに合った電力会社とプランを選んで、電気代を節約することをおすすめします。
オール電化導入前に、電気代の節約になるか確認しよう
オール電化は、電気代を節約できる可能性がある一方、家族構成やライフスタイルや家電の使い方によっては、かえって電気代が上がってしまうこともあります。
オール電化を導入する際は、メリット・デメリットや初期費用、修理費を含め、費用対効果を確認した上で、自分の生活に合うかどうかをシミュレーションすることをおすすめします。
参考 :
(※1) 富士経済「2018年版 住宅エネルギー・サービス・関連機器エリア別普及予測調査」
(※2) 関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
(※3) 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)」