西武鉄道は24日、今年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。2020年度は総額198億円を投じ、安全対策、サービス向上、環境対策などの鉄道事業設備投資を行う。2017年デビューの車両40000系は2編成を増備する。

  • 西武鉄道の車両40000系の外観

安全対策として、駅ホームの安全性向上のため、ホームドア整備工事を推進。輸送の安全性向上のため、法面の改良推進、落石防護設備の設置、変電所の機器更新・改良の推進、踏切支障検知装置の高機能化推進を図る。新宿線連続立体交差事業も推進し、事業中である中井~野方間と東村山駅付近に加え、井荻~西武柳沢間と野方~井荻間も準備を進める。

サービス向上の施策として、車両の増備や駅の改良工事を推進し、快適性の向上を図る。駅空間の快適性向上のため、所沢駅、ひばりヶ丘駅、多磨駅のリニューアルに向けた改良工事を実施する。車両の快適性向上も図り、車いす・ベビーカー利用者や大きな荷物を持っている乗客に便利な「パートナーゾーン」を設置した40000系を新造。今年度はロングシートの通勤車仕様を2編成増備し、より一層快適な移動時間を提供するとのこと。

  • 40000系車両のパートナーゾーン

その他、環境対策として、省エネやCO2排出量削減のため、駅・車両へのLED照明の導入を引き続き進めていく。