結婚をするとなると、婚約指輪や結婚指輪、挙式以外にも結納や披露宴、新婚旅行など、とにかくお金がかかります。結婚資金はどのくらい必要なのかを踏まえて、早めに貯金を始めることが大切です。
ここでは、計画的に結婚資金を貯める方法について解説します。結婚式の平均費用や夫婦の平均貯蓄額のほか、おすすめの貯金方法と、結婚にかかる費用を抑えるポイントについても見ていきましょう。
結納、挙式や披露宴など結婚式にまつわる支出はいくら?
まずは、結婚に向けて貯金をする夫婦はどれくらいいるのか、貯金する場合は一般的にいくらぐらいお金を貯めているのかを見ていきましょう。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019」によると、結婚費用(結納、挙式、披露宴・披露パーティ、二次会、新婚旅行)のための「貯金をしていた」という夫婦は全国で86.4% 、「貯金していなかった」夫婦は13.6% となっています。 結婚前に貯金をしている夫婦はやはり多いようです。
結婚に向けて貯金していた総額は?
同調査によると、結婚に向けて「貯金をしていた」と回答した夫婦の貯金総額は、平均323万8,000円でした。 最も多かったのは200万~300万円未満で、次いで100万~200万円未満と回答した夫婦が多くなっています。
結婚資金はどれくらい必要?
ここからは、「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019」をもとに、実際に結婚費用でいくら必要だったか見ていきましょう。
婚約から結納、挙式、新婚旅行までにかかった費用の平均額は、下記のようになります。
■結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用 平均額一覧
項目 | 平均額 |
婚約指輪 | 35万2,000円 |
結婚指輪(2人分) | 24万2,000円 |
結納 | 23万1,000円 |
挙式(披露宴・披露パーティー含) | 354万9,000円 |
新婚旅行 | 61万4,000円 |
合計 | 499万1,000円 |
※株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019」(2019年10月)
上記の表からわかるように、結婚関連の支出項目にはさまざまなものがあります。
もちろん、挙式の形式や披露宴の内容、招待する人数などによっても金額は変わりますが、上記の平均額はひとつの指標となるでしょう。
結婚資金の不足分はどのように補う?
結婚に向けての夫婦の平均的な貯金額が323万8,000円であったのに対して、実際にかかった結婚関連費用の平均額は499万1,000円で、多くの夫婦の貯金額が100万円以上不足していることがわかります。
こうした不足分は、親からの援助やご祝儀で補填するケースが多いようです。ただし、ご祝儀は式当日に受け取れるのに対して、挙式費用はほとんどの式場が前払いとなっています。ご祝儀で不足分を補いたい場合は親から前借りをしたり、フリーローンを活用したりして挙式費用を支払う必要があるでしょう。
結婚資金を効率良く貯金するためのポイント
続いては、結婚に向けて効率良く貯金するためのポイントをご紹介します。
夫婦2人で協力して貯める、専用の貯金窓口を作る
夫婦2人で毎月決めた金額を貯金に回す場合は、積立専用の口座を作るといいでしょう。あらかじめ、給与から一定の金額を天引きされるようにする「先取り貯金」を行うと、必然的に残りのお金で生活費を回すことになり、自然とお金が貯められます。
結婚資金を貯金するにあたっては、目標額を決めておくことも大切です。毎月定額を積み立てていくことで、目標達成まであとどれくらいかがわかりやすくなり、貯金のモチベーションも維持しやすくなります。
収支を管理して貯蓄を増やす
結婚資金に限らず、貯金を継続するためには、毎月の家計管理は欠かせません。家計簿をつけて、まずは月々の収支を把握しましょう。家計簿から予算オーバーしている項目や、無駄な出費を減らせる項目を見つけられれば、効率的な節約に役立ちます。
貯金は挙式に使うのか、結婚後の暮らしに使うのかで振り分ける
夫婦で貯金をするときは、挙式関連に使うお金と、結婚後の生活やマイホーム購入などにあてるお金とで、分けることがポイントです。
分類せずに貯金をすると、将来必要なお金まで結婚資金として扱ってしまうリスクがあるため注意しましょう。
結婚資金を抑えたいときは?
結婚関連に必要なお金の平均額を知り、予想以上に高額であることに驚いた人もいるのではないでしょうか。 最後に、挙式や披露宴の費用をなるべく抑えるためのポイントをご紹介しましょう。
人気のシーズンや日取りにこだわらない
人気の結婚式シーズンは、初夏や秋といった、過ごしやすい気候の時期です。中でも、大安や友引といった日は特に人気が高く、すぐに予約が埋まってしまいます。人気の高いシーズンや日程は、式場の料金も高くつきやすいため、それなりの結婚資金が必要です。
一方で、人気のシーズンや日柄にこだわらないのであれば、平均よりも安い費用で挙式ができる可能性があります。
また、式場によっては特別価格で利用できる日取りもあるため、料金設定をよく確認してみるといいでしょう。
ほかの式場の見積もりを出して交渉する
なるべく挙式にかかる費用を抑えたい場合は、複数の式場で見積もりを出してもらい、比較・検討することが大切です。見積もりは、日程や招待客の人数など、同条件で出してもらいましょう。
もし、第一希望の式場の見積もり料金が高ければ、ほかの式場の見積もりを出して、価格交渉するという手もあります。ただし、交渉内容によっては断られてしまう可能性もあるため、交渉する際は慎重に行いましょう。
目標を設定して、夫婦で協力して貯金しよう
結婚に向けての夫婦の平均的な貯金額は、300万~350万円程度。この額は、決して楽に用意できるものではありません。達成までの期間を設けて、目標の貯金額を、夫婦で力を合わせてコツコツと積み立てていくことが大切です。
その際、「こんな結婚式にしたい」「新婚旅行はここに行きたい」といった目標を掲げると、より貯金へのモチベーションが高くなるのでおすすめです。