ゼネラルリサーチは7月30日、「旅行」に関する意識調査の結果を発表した。調査は7月22日~23日、20代~60代の男女1,028名を対象にインターネットで行われた。
緊急事態宣言解除を経て「現在の旅行に対する意欲」を教えてもらったところ、「行きたくない」が最も多かった年代は30代(54.5%)。一方、「行きたい」と回答した割合は20代(57.4%)で最も多く、旅行への意欲が高い順に、20代、60代、50代、40代、30代となった。
また、「国内と海外のどちらに旅行に行きたいと思いますか?」と質問したところ、男女ともに「国内」が多数派となり、特に、男性(74.1%)の方が女性(61.7%)を10ポイント以上上回る結果に。国内を選んだ理由を聞くと、「手軽に行けるところに行きたい」「近場でいいから比較的安全な場所で羽を伸ばしたい」「海外は飛行機が飛んでいなかったり、帰れなくなったりするかもしれないから」という声が寄せられた。
一方、「海外」を選んだ人の割合は、男性11.7%に対し女性は17.7%と、女性のほうが海外旅行への意欲が高いことが明らかに。海外派からは、「海外旅行が趣味のため」「コロナのためキャンセルした旅行に行きたい「海外の友人に会いたい」といった意見があがった。
緊急事態宣言解除後の旅行への動向を調べたところ、国内外問わず実際に旅行に行った人の割合は1割に満たない(9.8%)ことがわかった。
「旅行に行った」と回答した人に、その際の感染予防対策について聞いたところ、「マスクの着用」(82.0%)、「除菌・消毒」(72.0%)、「3密を避ける」(69.0%)』が上位に。
「今後旅行に行く際には、どのような対策が必要だと思いますか?」と聞くと、「新型コロナウイルスが流行していたエリアを避ける」(35.7%)が最も多く、次いで「人が密集していない観光地、宿泊施設を選ぶ」(27.6%)、「現地の新型コロナウイルスの感染予防対策を確認する」(16.0%)、「オンラインで済ませられるところは済ませる」(7.8%)と続いた。
一方、緊急事態宣言解除後も「旅行に行っていない」と回答した9割の人に対し、その理由を尋ねたところ、7割近くが「感染リスクがまだあるため」(67.2%)と回答。
また、調査対象者全員に「Go To トラベルキャンペーン」の利用意向を聞いたところ、9割以上の人が「利用するつもりがない」(91.0%)ことが明らかに。「利用した」と回答した人は0.9%、「利用したがキャンセルした」という人は2.8%、「予約している」人は5.3%にとどまった。
「利用するつもりがない」人にその理由を尋ねると、「制度が固まっていないようで不安」「まだ感染するリスクがあるため」「利用の仕方が分かりづらい」「実際に利用しようと思ったら、感染者が増えて自粛の話が出てしまった」などの回答が寄せられた。