東京商工リサーチは7月20日、2020年3月期決算上場企業「役員報酬1億円以上開示企業」調査(同日17時現在)の結果を発表した。

最高額は住友不動産高島元会長

  • 2020年3月期 役員報酬額ランキング(出典:東京商工リサーチWebサイト)

2020年3月期決算の有価証券報告書について、7月20日は17時までに4社が提出。累計は2,283社となり、 このうち役員報酬1億円以上の個別開示を行ったのは244社、人数は499人だった。なお、未提出企業は日立製作所、東芝、富士電機など約120社となっている。

役員報酬の1位は住友不動産の高島準司元会長で22億5,900万円。内訳は、基本報酬6,500万円、過年度で支給が留保されていた退職時報酬21億9,400万円となっている。

次いで、2位はソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ副社長COOで21億1,300万円(前年18億200万円)、3位は武田薬品工業のクリストフウェバー社長で20億7,300万円(同17億5,800万円)、4位はソフトバンクグループのラジーブ・ミスラ副社長で16億600万円(同7億5,200万円)、5位はトヨタ自動車のDidier Leroy元副社長で12億3,900万円(同10億4,200万円)となった。

個別開示人数を企業別にみると、最も多かったのは三菱UFJフィナンシャル・グループで10人。以下、ファナック、東京エレクトロン、三菱商事、三井物産が各8人、バンダイナムコホールディングス、三井不動産、野村ホールディングスが各7人と続いた。

前年開示がなく、2020年3月期に開示されたのは134人。一方、前年に引き続き個別開示された人のうち、報酬額が増えたのは194人、減額は145人、同額は26人となった。