学情は7月20日、20代の転職希望者を対象とした「夏の賞与」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2020年7月10~15日、調査対象は20代専門転職サイト「Re就活」サイト来訪者で、有効回答は383人。

支給額に「満足」は4割を下回る

  • 夏の賞与は増えましたか・減りましたか?

今夏の賞与について増減を尋ねたところ、「昨年と同水準」が28.8%と最も多かったものの、「やや減った」が14.1%、「減った」が19.2%、「支給されなかった」が20.8%となり、過半数の54.1%が「減った」または「支給されなかった」と回答。一方、「増えた」「やや増えた」の合計は17.2%にとどまった。同調査では、「新型コロナウイルスの影響で、賞与の支給額を減額したり、支給を見送る企業が増えており、その影響を受けた」と分析している。

支給額が増えた人の満足度を調べると、「満足(やや含む)」と答えた割合は37.5%と4割を下回った。満足している理由としては、1位「新型コロナウイルスの影響があるなか、支給されたから」(48.1%)、2位「期待していたよりも支給額が多かったから」(29.6%)、3位「今年は支給されないかもと思っていたから」(25.9%)と続いた。

一方、賞与の支給額が増えた人でも、「不満(やや含む)」と答えた人は35.4%を占め、「満足している人」とほぼ同じ割合に。不満に感じた理由としては、1位「期待していたよりも支給額が少なかったから」(58.8%)、2位「緊急事態宣言中も出社していたから」(52.9%)、3位「感染リスクを抱えながら仕事をしていたから」(35.3%)と、「緊急事態宣言中の働き方」も満足度に影響していることがわかった。

賞与の支給額が減った人に満足度を聞くと、「不満(やや含む)」が75.0%に上った。不満に感じた理由としては、1位「昨年よりも支給額が減ったから」(60.3%)、2位「緊急事態宣言中も出社していたから」(50.0%)、3位「期待していたよりも支給額が少なかったから」(47.4%)の順となった。