サントリースピリッツは7月8日、既発売のサントリージャパニーズジン「翠(SUI)」についてオンライン説明会を開催した。ソーダで割るだけで、本格的なジンソーダが楽しめるのが特長。担当者によれば、いま年間計画を大きく上回る売れ行きで推移しているという。
第3のソーダ割に
サントリースピリッツRTD・LS事業部の佐藤純氏によれば、いま世界的にジンブームが訪れているという。「直近の10年間でジン市場は、世界では1.3倍、国内でも1.2倍も伸長しています。『さっぱりしたものを飲んでリフレッシュしたい』といった趣向、あるいは『糖質、プリン体を控えたい』といった健康志向のニーズが需要を後押ししています」と解説する。
これまで国内の消費者には馴染みの薄かったジンだが、国産のクラフトジンが増えたことで、あらためてジンに興味を持つ人がじわじわと増えつつあるようだ。そこで同社が3月より販売を開始したのが翠(SUI)。大衆居酒屋で気軽に飲めるように、また家庭内の食事にも合うように、和食に馴染む3つの和素材「柚子」「緑茶」「生姜」を使用している。
スタンダードな飲み方は、翠(SUI)を1、ソーダを4の割合で混ぜた「翠ジンソーダ」。柚子、緑茶、生姜が清々しく香る爽やかな味わいになるという。また飲み方のバリエーションとして、漬け込み柚子、煎茶割、すりおろし生姜、ちぎり大葉などを紹介。そして相性の良い料理には、居酒屋で定番の唐揚げ、焼き鳥、ポテトサラダ、だし巻きなどを挙げた。
サントリースピリッツでは「ハイボール、レモンサワーに続く第3のソーダ割として定着させたい」としている。希望小売価格は1,380円。2020年の計画では3万ケースの出荷が目標で、この3~6月で2.3万ケースを出荷済み。また、6月末の時点で翠(SUI)を取り扱う飲食店は1万1,000店に到達した。
SNSでは、すでに「爽やかで飲みやすい」「普段の食事に合う」「コスパが良い」「ジンってこんなに飲みやすかったんだ」という声が寄せられている。佐藤氏は「『翠』は翡翠(ひすい)を連想させる文字ですが、カワセミの当て字にもなっています」と解説したうえで、「新しいジンを日本市場に羽ばたかせていきたい」と話していた。