阪神電気鉄道は神戸三宮駅の2番線ホームに可動式ホーム柵を設置すると発表した。神戸三宮駅ではホームからの転落事故等を防止する対策として、1・3番線ホームでも2021年春頃の完成に向け、可動式ホーム柵の設置工事が進められている。

  • 2番線ホームに設置される昇降ロープ式ホーム柵(阪神車両停車時)のイメージ

  • 2番線ホームに設置される昇降ロープ式ホーム柵(近鉄車両停車時)のイメージ

  • 1・3番線ホームに設置される引き戸型ホーム柵のイメージ

1番線ホーム(大阪梅田方面)・3番線ホーム(山陽姫路方面)の可動式ホーム柵は大開口(二重引き戸)型を導入し、一部の範囲で従来(一重引き戸)型も採用される。これに対し、2番線ホームの可動式ホーム柵は昇降ロープ式とし、乗車側(大阪難波・近鉄奈良方面)・降車側の両方に設置する。

2番線ホームには阪神電気鉄道の車両と近畿日本鉄道の車両が停車し、両社の車両は長さや乗降扉の数が異なるため、既存の可動式ホーム柵の設置が技術的に困難だった。設置に向けた検討を継続してきたところ、新たに改良された昇降ロープ式ホーム柵であれば設置可能と検証できたことから、設置が決定したという。2番線ホームの可動式ホーム柵は乗車側・降車側ともに2022年春頃の完成を予定している。