NHKは27日、2021年度前期連続テレビ小説が、女優の清原果耶がヒロインを務める『おかえりモネ』に決定したと発表した。本作は、現代を舞台にした気象予報士の物語。制作統括の吉永証氏と須崎岳氏は、気象予報士を描く理由やヒロインの清原についてコメントした。

清原果耶

“朝ドラ”第104作となる本作は、「海の町」宮城県・気仙沼で生まれ育ち、「森の町」同・登米(とめ)で青春を送るヒロインが、“気象予報”という「天気」にとことん向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けてゆく、現代を舞台にした希望の物語。『透明なゆりかご』『サギデカ』で知られる安達奈緒子氏の脚本によるオリジナル作品となる。

制作統括の吉永証氏は「天気は誰にでも関係があることがらですが、天気(予報)に携わる人がどんなことを日々しているかは、実はあまり知られていません。ひょっとして、そういう人たちの日常や仕事ぶりを追うことで、現代の人々の生活や生き方・考え方を鮮やかに描けるのでは、という思いから今回の企画はスタートしました」と、気象予報士を描く理由を説明。

「ヒロインを演じるのは、抜群の演技力を持ち、これからの可能性いっぱいの清原果耶さん。脚本は、人々の感情のひだを、丁寧に軽やかにすくい取って台本を書かれる安達奈緒子さん」とヒロインの清原と脚本の安達氏を紹介し、「舞台となる東北、宮城の方々のご協力をいただいて、毎朝、青空のような爽やかな気持ちになってもらえる“朝ドラ”を、精一杯制作していきたいと思います」と意気込む。

同じく制作統括の須崎岳氏は「新型コロナウイルスが世を席けんする前、脚本の安達さんと宮城のいろんな町へ赴き、たくさんの方のお話を聞きました」と明かし、「『あの日』を経て、いま、何を思いながら生きているか。どんな未来を見据えてらっしゃるのか。もちろんすべてをドラマ化できるわけではありませんが、その言葉や表情のひとつひとつに背中を押される思いで、いま物語の構想を進めています」とコメント。

「コロナは、私たちにいろんなものを突きつけました。たとえば命について。あるいは希望について。ヒロインが目指す気象予報士は『命を守る仕事』であると同時に、『明るい未来を届ける仕事』です。清原果耶さんのまっすぐなまなざしとともに、ひとつの希望をお届けできれば幸いです」としている。