2019年7月にダイヤモンド社から発刊された、山口周著のビジネス本『ニュータイプの時代』が今、「アフターコロナ、ウィズコロナの働き方の参考になる」と話題になっているという。
著者は、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』で知られ、「アート」「美意識」といったビジネス界のトレンドを生み出してきた、独立研究者の山口周氏。
本書の中で氏は、社会構造の変化やテクノロジーの進化が著しい近年、企業や個人に求められるものは、新しい考え方や成功モデルであるという考えのもと、新時代を生き抜く24の思考と行動様式について述べている。
また、これからの時代を生き抜く新しい価値観をもった人材を『ニュータイプ』とし、例えば、まさに今のような先行き不透明な時代において、未来はどうなるのかと「予測する」のは『オールドタイプ(旧型の価値観)』、対して、未来をどうしたいか「構想する」のが『ニュータイプ(新型の価値観)』としている。
そのほか、「既存事業を守る」「オフィスで働く」「都市部に住む」など、これまで社会から高い評価を得てきた『オールドタイプ』は、社会構造の変化により、その価値を急速に失っていくと指摘。代わって高く評価されるようになるのが、「新事業に果敢に挑戦する」「好きな場所で働く」「好きな場所に住む」といった『ニュータイプ』であるという。
なお、新型コロナウイルスが企業やビジネスパーソンに与える影響について氏は、「昨年、多くの企業が中長期計画を立てたが、新型コロナウイルスの影響で、その殆どが無意味になってしまった。オールドタイプの行動パターンのひとつに『予測する』というものがあるが、アフターコロナでは、予測が外れることは前提として、危機に合わせて動けるニュータイプの人材が生き残っていくだろう」とコメントしている。
山口周著「『ニュータイプの時代』新時代を生き抜く 24 の思考・行動様式」は、352ページ、1600円(税抜き)。