SECは5月18日、「新型コロナウイルス(COVID-19)による影響」に関する調査を発表した。調査は5月8~9日、20代以上の男女200人を対象にインターネットで行われた。

調査結果は以下の通り。まず「緊急事態宣言の延長がありましたが、新型コロナウイルスの感染に不安を感じますか?」と聞くと、「不安」(41.5%)、「やや不安」(47.5%)、「不安ではない」(8%)、「どちらとも言えない」(3%)となった。

また、「仕事面で新型コロナウイルスによる影響に不安を感じていますか?」と聞いたところ、「不安」(41%)、「やや不安」(42%)、「不安ではない」(10%)、「どちらとも言えない」(7%)となっている。

  • 緊急事態宣言の延長がありましたが、新型コロナウイルスの感染に不安を感じますか? また、仕事面で新型コロナウイルスによる影響に不安を感じていますか?

仕事についての不安では、「今は少ない貯金をやりくりして何とかなっても、夏以降の生活が厳しい」(40代女性)、「製造業ですが、5月の受注は過去最低の受注で会社の存続に関わるほどひどい成績です。3カ月ぐらいは大丈夫でしょうが、それ以上になると会社が危なくなる」(40代男性)、「上半期はおろか、来年の上半期までの収益見込みがなくなり、いつ給与が途絶えてしまうかも分からない」(30代男性)、「確実に仕事は減っていますので、高3の娘の就職はどうなるのだろうと不安です」(30代女性)などの声が寄せられた。

続けて、「新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、不要不急の外出を控えていますか?」と尋ねると、「控えている」(81%) 、「やや控えている」(19%)という結果に。

  • 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、不要不急の外出を控えていますか?

外出自粛に対するストレスとして、「普段からインドア派なのですが、さすがに『出ない』のと『出られない』のとでは大きな差があり、ストレスも感じるようになりました」(40代女性)、「精神的にも自分の世界が狭くなってしまったように感じる」(40代男性)、「ストレスの限界です。早く薬で完治できるようになって外出できるようになりたい」(30代女性)などの意見があった。

続けて、「新型コロナウイルス感染の自覚症状が出ているにも関わらず、外出を控えない人についてどう思いますか?」と聞いてみると、「憤りや怒りを感じる」(80%)、「事情があると思う」(16.5%)、「何も思わない」(3%)、「外出を控える必要はない」(0.5%)となった。

  • 新型コロナウイルス感染の自覚症状が出ているにも関わらず、外出を控えない人についてどう思いますか?

外出自粛を行わない人に対しては、「不要不急の外出をする人たちのせいで終息時期が遅くなって自粛している私たちが迷惑をこうむることを分かってほしい」(30代女性)、「自粛と言われているのに、家族全員でスーパーに買い物に来ており、信じられない」(30代男性)、「パチンコなどの娯楽は明らかに危機意識やモラルの低さに憤りを感じます。自身がリスクを負いながらも感染症と戦っている医療関係者への配慮や想像力に著しく欠けてる」(20代男性)などの声が寄せられた。

そして、外出に対する過剰な反応に対して、「『不要不急』という言葉の定義が個人によって考え方が違い、それによって世間が攻撃的になっているのがイヤ」(30代女性)、「自粛制限を振り切って行く人も悪いと思うが、それを非難する人との間で、新たな火種が生まれてしまうのもうんざり」(30代男性)、「三密から程遠い遊び場さえ自粛ムードで嫌な雰囲気が大嫌い」(40代男性)という声もあった。