京浜急行電鉄は、品川駅西口地区で計画している再開発事業にトヨタ自動車を共同事業者として迎える協定を結んだと発表した。
品川駅西口地区では、現在の複合ビル「シナガワグース」を取り壊し、跡地にホテルやオフィス、コンベンション施設、商業施設などからなる複合施設を建てる計画が進められている。開発範囲は約2万5,000平方メートル、延床面積は約20万平方メートル。
品川駅は国際化が期待される羽田空港にも近く、リニア中央新幹線が完成すれば名古屋とも結ばれる。京急電鉄はこうした品川駅前の強みを踏まえ、「ターミナル駅前でありながら豊かな自然に恵まれた環境を活かしたまちづくり」をめざしてきた。トヨタもこの方向性に賛同し、今後は京急電鉄が敷地の一部をトヨタに譲渡し、両社が共同で再開発事業を推進する。施設の完成後、トヨタがその一部をオフィスとして活用する。
京急電鉄は、「これを機にトヨタとの連携を深め、沿線の活性化や相互の発展に資する取り組みなども検討する」との考えを表明している。