ツイッターランドには、いろんな若い才能の作品が溢れかえる。イラストはもちろん、気軽に動画まで情報発信できるになった。だがしかし、有象無象の作品も多数あり、自然と埋もれてしまう傾向もある。工夫としてはハッシュタグを使う人も多い。そんな中、「#RTで私を有名にしてください」なるド直球のハッシュタグで自身の作品を拡散した若者が現れた。

  • 怪獣映画「オオド」の一場面

2018年、当時高校2年生の放送部だった無二村鷲美さん(@ Yami _ Kusa _ MMMMM)が、第65回NHK杯全国高校放送コンテストに応募(残念ながら予選で落選)した怪獣映画「オオド」の一場面を切り取った動画がツイッター上で46万再生を超えたのだ。

  • 作品の演出やストーリーには、古き良き怪獣映画の良さが詰まっている

1925年の怪獣映画をイメージし、白黒映像とストップモーションアニメで作られたその演出もさることながら、ストーリーもまた大正の香りがする作品だ。

動画を見た人たちは「もっと色々なアングルから怪獣が見てみたい」「懐かしさもあり、新鮮さもある」「バンドのMVをこういう路線でやるとよさそう」と褒める声が多い。

YouTube上には、オオドの全編を楽しめる動画も投稿されている。1年間かけて開発した大作だけあって、思わず見とれてしまう作品性がある。なお、この映画を撮影したカメラはiPhone7。アプリは「Perfect Video」「Stop Motion」「Video Star」「ibisPaint X」を中心に、そのほかにも沢山のアプリを駆使して作り上げたのだという。

オオド(1925)

つくづくスマホの可能性を感じる。もちろん、使い手の努力と才能があってこそなのだろうけども。これからの若い世代は映像作家だらけの時代になるかもしれない。

無二村鷲美さんは「いつまでもオオドに頼ってられない。今の僕の作品ではない。早く新しいのを完成させたい」とツイート。新作は2022年に完成予定だそう。次は恐竜映画ではないそうだが、どんな作品が生まれるのか。次作にも期待が高まる。