歌手の城南海(きずき・みなみ)が、ディズニー実写映画『ムーラン』(5月22日公開)の日本版主題歌「リフレクション」を歌うアーティストに決定した。奄美民謡「シマ唄」をルーツに持つ城は、鹿児島県奄美大島出身の30歳。NHK大河ドラマ『西郷どん』(2018)の劇中歌と大河紀行テーマをはじめ、これまで数々のドラマ主題歌や、舞台で圧巻の歌声を披露してきたが、洋画の主題歌を担当するのは今回が初めてとなる。
ディズニー映画の主題歌に抜てきされ「夢が叶って本当にうれしかった!」という城は、「ふるさとから出てきて、東京に住んで十数年。なかなか自分らしくいられない時や、本当の自分ってなんだろう、と考えることがすごくあった。そんな自分と歌詞を重ね合わせながら、ムーランの姿も重ねて歌いました」と主題歌「リフレクション」の歌詞に共感し、思いを込めて歌ったという。
「リフレクション」は1998年公開のアニメーション版『ムーラン』の主題歌としてクリスティーナ・アギレラが歌唱し、当時から根強いファンを持つ名曲。「自分らしくありたい」と思う一方で、愛する家族や故郷のために自分を男と偽り、国の命運をかけた戦いへ出ることを決意するムーランの心情と葛藤を歌い上げる、切なくも壮大なバラードだ。
日本版の訳詞も担当した城は「私らしい訳詞にしたいなぁと最初に思いました。月を見上げるのが好きなのですが、月は光と闇の狭間にあるので、表と裏、“本当の自分”と“偽りの自分”というものを月にも感じて、歌詞のはじまりは月から景色を描いていきました。ムーランの思いを、ムーランになりきって書きましたが、“私を生きる”というワードがポイントです。ムーランの願いを書きました」と説明。また、歌詞が自然になるように「もともとの英語版の母音をイメージし、“Ah”で伸ばすところは“アー”で同じ母音にして伸ばしたり、そういう所も意識しながら書きました」と繊細な工夫をしたことを明かした。
本作のオリジナル版では、アニメーション版と同じくクリスティーナ・アギレラが再び「リフレクション」を歌唱。アギレラの歌を聞いた城は「すごくパワフルでアニメーション版よりもパワーアップしていて今回の実写版『ムーラン』にぴったりだと思いました。『私も負けないぞ!』と思いました!」と語った。
なお、ウォルト・ディズニー・ジャパンは、城の起用理由を「リフレクションは“本当の自分でありたい”というメッセージが込められた歌。一つ一つの言葉を丁寧に伝えることができるアーティストである城さんは、圧倒的歌唱力と幅広い層への親しみやすさを持ち合わせており、全国にリフレクション旋風を巻き起こしてくれるはず!」と明かしている。
ディズニー・アニメーションの傑作『ムーラン』の主人公として全世界で愛されてきた少女ムーランの物語を実写映画化した本作は、感動のドラマとスペクタクルな戦いのシーンが織りなすファンタジー・アドベンチャー。愛する父の身代わりとなり、男性と偽って兵士となったムーランは、家の守り神である“不死鳥”に見守られながら、厳しい訓練と努力を重ね、驚くべき戦闘能力を開花させていく。闘いの日々の果てに、彼女を待ち受ける運命とは? そして、“本当の自分”と“偽りの自分”の間で葛藤する彼女が最後に下す決断とは…?
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