ミニチュア作家のMegumi Hachinoheさん(@meguxmini)がツイッターに投稿した、実物と見まごう繊細さの、12分の1サイズの切子グラスが注目されていました。

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ちなみにこの青いグラスは、高さ7.5ミリなんだそうです。アクリル棒からグラスの形を削り出して、ひとつひとつ、着色、彫刻をされているんだそう。この写真を見た読者の皆さんからは「心が浄化されます」「小さいけど輝きは1級品の美しさ」「繊細すぎる!! 綺麗」と称賛が続々と寄せられていました。

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今回、編集部では、Megumi Hachinoheさんに、ミニチュアの切子グラスの制作をはじめたきっかけなどについてお話を伺いました。

もっと目を引くような作品が作りたい

――とても綺麗な造形で、思わず見とれてしまいました。ミニチュアの切子グラスを作りはじめたきっかけを教えてください

「もともとミニチュア作家として、ミニチュア雑貨やミニチュアのフラワーアレンジなどを作ってました。2年前に札幌で作品を展示する機会があり、『もっと目を引くような作品が作りたい』とミニチュアで切子のグラスを作ることを思いつきました。

ミニチュアで切子グラスを作っている人が、当時に調べた限りではまだいなかったというのも決め手になりました」。

――アクリル棒から削り出して作成されているとのことで、かなりの手間がかかりそうです。どのくらいの製作期間をかけておられるのでしょう?

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「作品の大きさや、模様の細かさなどで変わりますが、スタンダードなオールドグラスタイプのもので、実質の作業時間は8時間~10時間ほどです。作業の合間に塗料を乾燥させる時間などもあるので、一つ完成するまでに2~3日はかかります。

作業工程の中で破損したり、彫刻を失敗してしまうことも多いので、完成までこぎつけるのはなかなか大変なんです」。

――ミニチュア切子グラスの一番の魅力はどこでしょうか?

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「ミニチュア作品の魅力は、どんな人でも、見たときにびっくりしてくれることかなと思います。

また、どんな素材で、どんな風にミニチュアで再現しようかといろいろなアイデアを駆使しなければならないのが製作していてとても面白いです。

とくにミニチュアの切子グラスは、精度を上げることをいつも追及していかなければ良い作品にならないと思うので、その部分がとても楽しいし魅力的だと感じています」。

その小ささと繊細さで、我々に驚きと感動を与えてくれるミニチュアの世界。他の作品も気になった方は、ぜひMegumi Hachinoheさんのアカウントをチェックしてみてください。