リクルートキャリアは2月19日、転職市場の動向データをまとめ、結果を公表した。調査は2019年9月25日~27日、中途採用を実施する企業の人事担当者732名、および転職経験者(直近1年以内)1,056名を対象にインターネットで行われた。

  • 20代転職決定者数の推移

    20代転職決定者数の推移

同社が運営する転職支援サービス『リクルートエージェント』の転職決定者数の推移をみると、2009年度~2013年度の転職決定者平均人数を1としたときに、20代の転職は2.43倍へ増加。特に、20代前半の増加率は著しく、3.82倍を記録した。また、20代前半かつ社会人経験1年未満者の採用実績が「ある」という企業は78.1%にも上った。

続いて、「第二新卒」という言葉の定義について調査を行った。「第二新卒」とは概ね社会人経験3年以内を指す意味で言われることが一般的だったが、人事担当者を対象に「『第二新卒』についてご自身の会社で何歳までと定義されていますか?」と質問をしたところ、「25歳まで」(23.4%)や「30歳まで」(21.3%)と回答した人が多かった。

  • 20代の転職理由

    20代の転職理由

次に、20代(246名)の転職理由を調べたところ、「精神的なゆとりを求めて」(35.0%)が最も多く、全年代(26.2%)と比べて8.7ポイント高い結果に。次点の「年収をあげたかったから」(29.3%)に関しては全年代(30.5%)を若干下回ったものの、続く「上司と合わなかったから」(27.2%)では6.3ポイント、「働き方が合わなかったから」は7.0ポイント、「社風や会社の雰囲気が自分に合わなかったから」が6.1ポイント、それぞれ全体を上回る結果となった。

また、20代に対し、仕事をする上で重視することを教えてもらったところ、「プライベートの時間を十分に確保できる」が39.4%と、全体(28.7%)を10.7ポイントも高いことが明らかに。実際に転職した会社の入社の決め手となった点については、「やりたい仕事ができる」(21.1%)が最多だった。