鉄道博物館(埼玉県さいたま市)は3月14日から、約9年ぶりに全線で運転を再開する常磐線の130年の歴史や路線の特徴、復旧の様子などを振り返る「全線運転再開記念 常磐線展」を開催する。

  • 日暮里駅に停車中のモハ73形と103系(1971年)

  • 651系「スーパーひたち」と485系「ひたち」(1989年)

  • 常磐線不通区間を走行する試運転列車(2019年)

  • 平駅(現・いわき駅)構内(1962年)

常磐炭田で採掘される石炭の輸送が主体の路線として活用された全線開通当初から、時代の変化とともに大きく役割を変えてきた常盤線のあゆみを写真や資料を通して展示。東日本大震災で大きな被害を受け、約9年にわたる不通期間を乗り越えて運転を再開する姿にも焦点を当てる。

日暮里駅から岩沼駅まで全81駅の過去の写真をはじめ、鉄道博物館が所蔵する駅名標、現在の様子も展示。他線にはない常磐線独特の条件に対応した専用の機関車や電車などの珍しい写真も紹介する。開催期間は3月14日から7月5日までとなっている。