三井住友カードは1月23日、「クレジットカードの不正利用に関する調査」の結果を発表した。調査は2019年10月17日~21日、クレジットカードの不正利用被害にあったことのある20歳以上の男女500名を対象に、インターネットで行われた。

  • クレジットカードを不正利用された手口と被害発覚のタイミング

    クレジットカードを不正利用された手口と被害発覚のタイミング

調査によると、クレジットカードの不正利用被害者のうち、その原因や手口を「把握していた」という人は42.8%。

不正利用の手口としては、クレジットカード会社や金融機関を装ったメールを送りつけ、偽サイトへ接続させるなどしてメールの受け手にカード番号などを入力させて不正に情報を入手し悪用する「フィッシング詐欺」(23.1%)が最も多く、次いで、カードの名義人になりすました第三者がクレジットカードを不正に利用する「なりすまし」(20.0%)、ネットショップで購入したのに商品が送られてこない「ネットショッピング詐欺」(19.0%)が上位に。

また、「クレジットカードの不正利用が発覚したのはいつですか?」と質問したところ、「カード会社からの連絡時」(35.4%)や「ご利用明細の確認時」(24.8%)といったタイミングで気付いた人が多く、続いて「口座から引き落とされた時」(13.6%)、「利用通知サービス確認時」(13.4%)の順となった。

  • 補償の有無と補償されなかった要因

    補償の有無と補償されなかった要因

次に、不正利用の被害額について調べたところ、最少で「980円」、最高が「160万円」と、その平均は「10万147円」となった。クレジットカードの不正利用は会員規約では「補償される」とされているが、今回の調査では16.4%の人が「補償されなかった」と回答。

補償されなかった理由としては、「警察に被害届を出さなか った」(37.8%)、「長期間カード会社に連絡しなかった」(30.5%)、「カードの裏面に署名をしていなかった」(13.4%)などが上位に並び、会員規約に定められている手続きや行動が重要であることがわかった。