近畿日本鉄道は21日、ダイヤ変更を2020年3月14日に実施すると発表した。同日にデビューする新型名阪特急「ひのとり」は大阪難波発6本・近鉄名古屋発6本を運転。奈良線の特急列車は大阪難波発1本・近鉄奈良発1本を「ひのとり」で運転する。
大阪難波~近鉄名古屋間を結ぶ名阪特急はダイヤ変更後、平日の大阪難波駅8時0分発・10時0分発・13時0分発・14時0分発・16時0分発・20時0分発、近鉄名古屋駅7時0分発・11時0分発・13時0分発・17時0分発・19時0分発・20時0分発、土休日の大阪難波駅8時0分発・9時0分発・11時0分発・15時0分発・16時20分発・19時0分発、近鉄名古屋駅8時20分発・12時0分発・14時0分発・16時25分発・18時0分発・19時0分発を「ひのとり」で運転する。
名阪特急は2021年3月までに、大阪難波駅・近鉄名古屋駅をそれぞれ毎時0分に発車する列車と、大阪難波駅を土休日16~18時台の毎時20分に発車する列車、近鉄名古屋駅を土休日の8時20分と16~18時台の毎時25分に発車する列車を順次、「ひのとり」に変更する予定。大阪難波駅・近鉄名古屋駅をそれぞれ毎時30分に発車する列車と、近鉄名古屋駅5時58分発の列車は「アーバンライナー」での運転に順次変更される。
あわせて所要時分の短縮も図られ、鶴橋~近鉄名古屋間で2時間をきる列車も増加。大阪難波駅11時0分発・12時0分発・13時0分発と近鉄名古屋駅15時0分発・16時0分発の計5本において、鶴橋~近鉄名古屋間を1時間59分で結ぶという。
奈良線では、平日の近鉄奈良駅6時30分発と大阪難波駅22時20分発、土休日の近鉄奈良駅8時13分発と大阪難波駅20時35分発の特急列車が「ひのとり」での運転に。平日夜間には、新たに近鉄奈良駅21時30分発・大阪難波駅22時3分着の特急列車が運転される。
他の路線も特急列車の増発や運転区間・時刻の変更等を実施。名張駅5時41分発・近鉄名古屋駅7時8分着の特急列車を増発し、早朝時間帯における名張~近鉄名古屋間の所要時分を短縮するほか、5時台に松阪駅を発車する近鉄名古屋行の特急列車の運転時刻を約20分繰り上げ、松阪駅5時36分発・近鉄名古屋駅6時46分着とする。
平日・土休日の5時台に伊賀神戸駅を発車し、大阪難波駅まで運転される特急列車はダイヤ変更後、始発駅を伊賀神戸駅から名張駅に変更。鳥羽発大阪上本町行の特急列車のうち、平日朝の2本と土休日朝の1本はダイヤ変更後、始発駅を鳥羽駅から五十鈴川駅に変更する。鳥羽行で運転される現行の特急列車も、平日の16時台以降に大阪上本町駅または大阪難波駅を発車する4本、土休日の16時台以降に大阪上本町駅または大阪難波駅を発車する3本と近鉄名古屋駅18時2分発の1本に関して、ダイヤ変更にともない運転区間が短縮され、宇治山田行または松阪行となる。
一般列車もけいはんな線など一部路線を除き、ダイヤ変更を行う。奈良線では土休日に阪神なんば線へ直通する快速急行を6両編成から8両編成に変更し、運転時間帯も拡大。大阪線では平日朝に五位堂駅を発車する大阪上本町行の急行を2本増発し、あわせて大阪上本町行の快速急行3本を急行に変更する。大阪上本町駅5時37分発、伊勢中川行の急行を新たに運転し、現行の大阪駅6時0分発、五十鈴川行の急行はダイヤ変更に合わせ、大阪上本町駅6時14分発、大和八木行の急行に変更される。
大阪線と名古屋線、南大阪線・長野線で始発列車の時刻繰上げも。生駒線は台風21号災害に伴う徐行運転を終え、朝夕時間帯の生駒~王寺間の列車を毎時4本運転とする。