――コンビでのネタ作りも、しゃべったことをそのまま舞台でやるという感じなんですか?

りんたろー。:もう合わせないもんね。何か適当にテーマだけ決めてマイクの前に立っちゃうっていう感じですね。

兼近:そしたらどんどん浮かんでくるんっすよ!

りんたろー。:だからそれに合わせてツッコむっていうか、ただ乗っていく感じっすね。

兼近:それで言葉のハーモニーを紡いで、お客様のイヤー(耳)に届ける。それだけです!

りんたろー。:それが2020ニューイヤーって感じです!

――たしかに今もノリだけでお話しされてますね(笑)。でも、芸人さんって舞台の上以外では全然しゃべらないコンビもいらっしゃるじゃないですか。EXITさんは普段からよく話をするんですか?

りんたろー。:主に恋バナっすかね(笑)

兼近:恋バナと美に関することを聞かされてます(笑)

りんたろー。:あと、世界情勢みたいなのも気にしてます。

兼近:そうっすね。基本的には世界平和をテーマに漫才ぶっかましてるんで、世界情勢とかのニュースは常に確認しています。でも、フェイクニュース全部信じちゃうんで、あんまり見てる意味ないなって思っちゃいます。いつも踊らされてます。

りんたろー。:俺はクラブで踊っちゃいます!

――どこからどこまで本当なんだか…(笑)。結成されてから、お2人の関係性は変わらないですか?

兼近:全然変わらないですね。

りんたろー。:むしろどんどん濃くなってるっていうか。

兼近:りんたろー。さんが先輩なんで、飯もおごってもらえますしね!

りんたろー。:ラーメン食うときは、カネチがおごってくれます!

――なんですかその決まりは(笑)

りんたろー。:俺、ラーメン好きなんですけど、太るからあんま食べたくないんです。でも、おごられたら食っていいっていうルールが自分の中であるんで。

兼近:「おごるから一緒に食べましょう」って誘うんっすよ。

りんたろー。:そしたら、「食べたくないけど、食べるよ!」って行きます。

――「行かねーよ」で断れるじゃないですか。めちゃくちゃ仲良いですね!

■漫才ができることに感謝

――先日アンタッチャブルさんが10年ぶりに漫才を披露して話題になりましたが、これだけ仲が良いと10年も漫才をやらないなんて信じられないですよね。

りんたろー。:そうですね。あれを見て逆に漫才ができる楽しみとか幸せを感じましたね。やりたくてもできない人って、たぶんたくさんいると思うんですよ。だから漫才をやるのが当たり前と思うんじゃなくて、感謝しながらやろうと思いました。

兼近:俺はまだ2002年の『M-1』見終わったところでアンタッチャブルさんの漫才見たことないっす(笑)。10年ぶりって言われても初めましてなんで、早く『M-1』見ないとって思います(笑)

――では最後に、2020年の抱負をお願いします。

兼近:特に目標とかを決めずにずっとやってるんで、同じことをずっとやる日々じゃなくて、自分が楽しいと思う方向にチャラつき続けるだけっす!

りんたろー。:ワクワクを止めないということですかね。

兼近:「ノンストップワクワク、エブリデイドキドキ。」これをテーマに(笑)

――ちょっとダサくないですか?(笑)

兼近:小学生が作るスローガンみたいな。「ノンストップワクワク、エブリデイドキドキ。」(笑)

●EXIT
ツッコミ担当のりんたろー。とボケ担当の兼近大樹で、2017年に結成。「ポンポンポン!」「お後がヒュイゴー!」といった若者言葉を繰り出す“渋谷系チャラ男漫才”という独自のスタイルで一気にブレイクを果たす。りんたろー。は介護、兼近はベビーシッターと、芸風からかけ離れたイメージのアルバイト経験も話題に。霜降り明星、ハナコ、ミキ、四千頭身、宮下草薙らとともに「お笑い第7世代」と呼ばれる。