文部科学省はこのほど、「2018年度 子供の学習費調査」の結果を発表した。それによると、幼稚園(3歳・4歳~)から高校までの15年間をすべて私立に通った場合の学習費の総額(教育費、給食費、塾などの学校外活動費)は約1,830万円で、すべて公立に通った場合の約541万円と比べ、3.38倍に上った。2016年度の前回調査(3.28倍)から差はわずかに拡大した。
小学校の学習費、公立と私立の差は5倍
学習費総額の推移をみると、公立は、全学校種において近年はほぼ横ばいに推移。私立は、幼稚園、小学校、中学校で近年は増加傾向にあるのに対し、高校は授業料や補助学習費(塾など)が減ったことにより前回から減少した。
1年間の学習費総額を学校種別にみた場合、幼稚園は、公立が22万3,647円、私立が52万7,916円で、差は2.4倍。小学校は、公立が32万1,281円、私立が159万8,691円で、差は5.0倍。中学校は、公立が48万8,397円、私立が140万6,433円で、差は2.9倍。高校(全日制)は、公立が45万7,380円、私立が96万9,911円で、差は2.1倍となった。
「学校外活動費(自宅学習や学習塾・家庭教師、体験活動や習い事などの経費)」を学年別にみると、公立では中学校3年生の約40万8,000円、私立では小学校6年生の約86万1,000円が最も多かった。
調査対象は、公立および私立の幼稚園、小学校、中学校、高校(全日制)に通う幼児・児童・生徒の保護者。調査期間は2018年4月1日~2019年3月31日、有効回答は全国1,140校の保護者2万4,748人。