『連続ドラマW 頭取 野崎修平』(2020年1月19日スタート 毎週日曜22:00~ 全5回)の完成披露試写会&舞台あいさつが20日、都内で行われ、主演の織田裕二、共演の松嶋菜々子、風間俊介、小澤征悦、メガホンをとった権野元監督が登壇した。

  • 『連続ドラマW 頭取 野崎修平』左から、小澤征悦、織田裕二、松嶋菜々子、風間俊介

    左から、小澤征悦、織田裕二、松嶋菜々子、風間俊介

同ドラマは、織田が強い正義感と熱い人情で銀行の不正と戦う銀行員・野崎修平を演じて好評を博した『連続ドラマW 監査役 野崎修平』(2018年1月放送)の続編で、経営悪化したおおぞら銀行の頭取に再任した野崎が、頭取の座を狙う役員たちから失脚を企てられる中、銀行を再生させようと自分の正義を信じて奮闘する痛快作となっている。

第1話試写を見た直後の観客から拍手で迎えられた織田は、あいさつを求められると「おおぞら銀行、頭取の…、頭取の…、頭取の野崎修平です。私はこの3年間、企業再生の現場にいました。その中で順調に再生していった会社に共通していたのは、社員の明るさです。その職場での元気な姿を…、ごめんなさい(笑)。忘れちゃいました」とセリフであったことを明かし、「実はこれ、1話で僕が喋ったんですけど、カットされてしまったセリフの1つです」と説明した。

また、続編が決まった際の心境を聞かれた織田は「うれしかったですね」と言いつつ、「前回はすごく久しぶりにペーペーをやらせていただいたんですね。うれしいと同時に前回の監査役は家に帰って必ずビールを飲まないと、なんか毒を出さないと眠れないという毎日だったので、これが新橋で一杯やって帰る気持ちなのかなと思いまして、あれがまた来るのかと一瞬ドキッとしました」と吐露。今作では頭取という役職がついたことで「見える景色が違いまして、(前作とは)違う苦しみを味わわせていただきました」いい、「野崎修平という同じキャラクターなんですけど、役職によってこんなに変わるんだなというものがなかなかない機会なので、そこが1番の見どころだと思います」とアピールした。

今作から参加した小澤は、そんな織田と共演し、興奮したそうで「あえて織田裕二さんをブランドとしてさん付けじゃなく言わせていただきますよ。織田裕二だよ!! 存在するかもどうか疑っていたくらいですよ。あまりに雲の上の人すぎて都市伝説だと思っていたんですからね」と言葉に力を込めると、同じく今作から参加した風間も「僕も初めて現場に行ったとき"織田さん息してる"って思いましたもん」と賛同して笑いを誘った。

さらに、ドラマの内容にちなみ、自分自身の中で再建したいこと(やり直したいこと)を質問されると、小澤は小学6年生のときに学級委員長をやっていたそうで「それ以来、そういうことをやっていないので、そこが僕のピークです。できれば中学1年からやり直したいです」と語ると、風間は小学3年生のときに物語を創作するという授業で、監督のようなことをやったことを回顧し「僕があまりにも脚本を書かなすぎて、僕のチームだけ発表するときに『すいませんでした』と謝らせたことがあって、たまに寝ていて"書かなきゃ"って起きるので、僕の中でやり直したいんだと思います」と反省。

そして、松嶋は中学1年生のときにシャイすぎてバスの降車ボタンを押すことができず、降車したい場所がすぎても誰かが押すまで乗っていたことを明かし「その分、歩いて戻って来るんですけど、その時間が無駄でしたね」と後悔すると、織田は「すごく意外ですね」と目を丸くした。また、最初は「そんなこと言えないですよ」と回答をためらっていた織田だが、「私、思い出しました」と切り出し、「このイベントの冒頭のあいさつをやり直したい…」と嘆いて会場を沸かせた。