第44回報知映画賞の表彰式が18日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。

  • 長澤まさみ

    長澤まさみ

新人賞に輝いた玉城ティナは、「映画が本当に大好きで、思い返すと映画にどん底に突き落とされたり、時に拾い上げられたりりながら、私の内面だったり感情を育ててもらったように感じます」と感謝。「今は私が表現をする側として、映画を作っている人たちに、この子にだったら物語を紡がせてやってもいいかなと思わせられるようになったらいいなと思います」と今後への思いを表した。

助演女優賞の小松菜奈は、「2014年に中島哲也監督の『乾き』でデビューさせてもらって、この報知映画賞の新人賞でここに立たせてもらった以来なので、心にグッとくる思いがあります」としみじみ。「賞をとるためだけに頑張っているわけではないんですけど、『頑張ったな』と思わせていただけるような賞をいただけて、純粋に嬉しいです。それもスタッフのみなさんや監督、『来る』での岡田(准一)さんや『閉鎖病棟』の(鶴瓶)鶴瓶さんを筆頭にすばらしいキャストの方々のおかげだと思っています」とメッセージを送る。

また、主演女優賞に輝いた長澤まさみのために花束を持って登場した小日向文世は、「最近長澤さんと会うたびに、背が高くなってるんじゃないかなという気がしてて。ただもうさすがに身長は伸びてないはずだから、僕も60半ばで縮み始めてるんでその落差かなと思いながら」と苦笑する。「でも実はきっと、女優としてのオーラが、背が大きくなっているというふうに僕を錯覚させてるんだろうなと思ってます」と説明すると、長澤も笑顔を見せる。小日向は「共演するたびに長澤さんの女優としてのすばらしさ、すごさを肌でひしひしと感じていました。これからますます大きくなってさらなる高みを目指してもらいたいと思います」と長澤のことを称賛した。

長澤は、「みなさんのおかげでいただけた賞だなと思っております」と改めて感謝しながら、「さっきトロフィーをいただいて、15年前に助演女優賞でトロフィーをいただいた時も、その重みにびっくりしたのをまた思い出しました」と振り返る。「映画というのは、作るにはとても時間がかかる大変なものだと思っております。今もこうして映画の一部になれていること、たくさんの映画に携われていることを感謝し、これからも日々努力し、毎日を積み重ねていきたいなと思いました。本当にありがとうございました」と頭を下げた。

第44回報知映画賞 受賞・登壇者一覧

作品賞・邦画部門:『蜜蜂と遠雷』石川慶監督 花束ゲスト:松岡茉優
作品賞・海外部門:『ジョーカー』ワーナー ブラザース ジャパン合同会社 社長兼日本代表 高橋雅美 花束ゲスト:田中誠
アニメ作品賞:『天気の子』 新海誠監督 花束ゲスト:醍醐虎汰朗、森七菜

主演男優賞:中井 貴一『記憶にございません!』 花束ゲスト:フジテレビジョン 取締役編成統括局長 石原隆
主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』 花束ゲスト:小日向文世
助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』 花束ゲスト:深川麻衣
助演女優賞:小松 菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』 花束ゲスト:平山秀幸監督

監督賞:佐藤信介 『キングダム』 花束ゲスト:山崎賢人
新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』 花束ゲスト:松岡茉優
新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』 花束ゲスト:井口昇監督
特別賞:『翔んで埼玉』 武内英樹監督、GACKT 花束ゲスト:魔夜峰央