漫画家・あさがおさんが、Twitterで公開した漫画「いじめっ子といじめられっ子」に注目が寄せられている。放課後、ある女子が、クラスメイトの女子に"いじめ"を仕掛けるが…。予想を裏切る優しい展開、そして関係が連鎖していく描写で好評を得ている。

下校時間、杏奈は録画していたバラエティ番組を観るため、帰りを急ぐ。周りもその様子に「用事でもあんのかな」とささやくが、そこでクスリとするのは優貴。「そうね…私が下駄箱にイタズラしたのを知らずにね…」と口にする。

  • あさがおさんによる漫画「いじめっ子といじめられっ子」(1ページ目)

取り巻き2人の「やるねー、下駄箱に何かしたの?」という問いかけにも、優貴は「そうよ。アレを見た時の顔を想像するだけで笑いが止まんないわ!」と"めっちゃ悪い顔"で不敵な笑みを浮かべる。「キャー!!」と3人の耳を貫く叫び声が聞こえると、優貴は嬉しそうに「やっと見たわね、待ってなさい。んふふっ」とダッシュしていく。

  • 漫画「いじめっ子といじめられっ子」(2ページ目)

「何入れたんだろ…」と2人も仰け反りそうになるが、杏奈を待っていたのは巨大なテディベアのぬいぐるみ。彼女が抱きかかえるように持つくらいの大きさで、取り巻き2人も「どうやって入れた」とツッコんでしまうが、優貴はしたり顔で「家まで持ってあげてもいいのよ?」と声かける。それに「あっありがと。全然持てるから平気だよ」と応える杏奈に、2人は「一緒に帰りたいのよ」と優貴の気持ちを察する。

  • 漫画「いじめっ子といじめられっ子」(3ページ目)

おまけページでは、取り巻きの1人・マキが、杏奈が手にしたぬいぐるみに瞳を輝かせる。マキは、ぬいぐるみが大好き。それを感じ取ったもう1人が、帰宅した後に、髪をとかしながら「マキ、ぬいぐるみ好きなのかな」と思いを浮かばせ、彼女を喜ばせるため、ぬいぐるみを買おうとバイトのシフトを増やそうと決意する。

  • 漫画「いじめっ子といじめられっ子」(おまけページ)

リプライには、「いじめっ子の顔が可愛すぎる」「微妙に優しいいじめっこの女の子バージョン」「優しい世界」との声が。特に、おまけページの人気が高く「本編と同じくらいグゥってなる」という意見をはじめ、「そことそこでもかぁ…」「百合連鎖…! これは貴重だ…」「同時多発百合…」「新たな百合の芽が…育まねば」と関係が連鎖していく様に称賛が寄せられた。

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この短編の作者・あさがおさんは、11月1日に単行本『百合好きの男子高校生の話』(KADOKAWA)を刊行。名百合漫画家で高校生の須原や、隠れ百合好きのヤンキー男子・杉原らの日常を描く。TwitterやpixivといったSNSでも、漫画作品を投稿しており、今作も『いじめっ子といじめられっ子女子』シリーズの内の一作。同シリーズでは、今作同様に杏奈が優貴に様々な"いじめ"を受けている様子が描かれている。