「東京モーターショー」といえばクルマの祭典のイメージが強いが、実はバイクの展示も盛りだくさんだ。11月4日に閉幕した今年のショーには国内大手メーカー4社が参戦。世界初公開のモデルも多く、見どころが多かった。写真で振り返ってみよう。
水冷Zシリーズの最高峰モデルに遭遇!
2019年7月25日~28日にかけて鈴鹿サーキットで行われた「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)で26年ぶりの優勝を果たしたカワサキ。「第46回 東京モーターショー2019」では、鈴鹿8耐優勝車「Ninja ZX-10RR」や3台のワールドプレミアなどを含む12台を出展した。
「ニンジャH2」「ニンジャH2 SX」に続き、スーパーチャージドエンジン搭載の3モデル目として登場した「Z H2」。搭載するのは、高出力と強烈な加速を備えながらも、日常の走行シーンでの扱いやすさと高い燃費性能も兼備する998cm3水冷並列4気筒バランス型スーパーチャージドエンジンだ。さらに今回、「Z H2」では専用のエンジンセッティングを施すことで、低中速回転域におけるスムーズな加速感を実現したという。Zシリーズの頂点にふさわしい注目モデルは2020年の初夏ごろに市場投入の予定だ。
250ccクラス唯一の4気筒モデルにカワサキの本気を見た
2008年にカワサキから登場し、250ccスポーツブームに火を付けた「ニンジャ250R」。今回の東京モーターショーでは、ついに並列4気筒エンジンを搭載したモデルがお目見えした。それが「ニンジャ ZX-25R」だ。
250ccクラス初採用のフロントサスペンションシステム「SFF-BP」、ラジアルマウントモノブロックキャリパー、ホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションなどを搭載する足回りは、スポーツ走行時でも優れたコーナリング性能を発揮する。加えて、250ccモデルでありながら、「KTRC」(カワサキトラクションコントロール)やパワーモード、「KQS」(カワサキクイックシフター)といった最新の電子制御機能が惜しげもなく投入されている点も見逃せない。発売は2020年秋ごろとのことだが、今からその登場が待ちきれない1台だ。
カワサキの本流! Wシリーズのニューフェイス
カワサキが大排気量モーターサイクルメーカーとして歩み出すきっかけとなった伝統のWブランド。2018年に発売された「W800 STREET/W800CAFE」に続いて、その系譜に名を連ねる2020年モデルの「W800」が、今回の東京モーターショーで公開となった。
W800はシルバー仕上げのエンジンやメッキ、スチール製のパーツを多数採用。「650- W1」を彷彿とさせるクラシカルなスタイルは、新たなネオレトロブームの予感さえ漂わせる。発売は2019年12月1日、価格は110万の予定だ。
その他、各社がリリースした注目車種は写真でチェックしてほしい。