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【この記事のエキスパート】
水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表：早坂 誠
東京渋谷の水草・観賞魚販売を中心とした店舗「sensuous」代表。
水草職人として、観賞魚業界を牽引するパイオニア的存在の一人。
独立後の2001年より水草を用いた作品を専門誌やインテリア誌に数多く発表しており、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に登場した海女カフェ水槽を始め多くのテレビ番組セットや企画展、各イベントなどでアクアリウム作品を手掛けている。
2016年6~7月にはEテレ「アクアリウムとテラリウム」の講師での出演、
2017年・18年では水草と観賞魚の企画展「グリーンアクアリウム展」でのディレクションを担当する。
都内専門学校（アクアリスト専攻）講師。観賞魚飼育管理士アドバンス・愛玩動物飼養管理士2級・ビオトープ計画管理士2級・ビオトープ施工管理士2級。著書「水草水槽のススメ」
熱帯魚の餌は選び方を失敗すると、熱帯魚が痩せて弱ってしまうこともあります。この記事では専門家からのアドバイスをもとに、熱帯魚の餌を買おうか悩んでいる人にもわかりやすい選び方、おすすめ商品を紹介します。餌をあたえる頻度、代用品についても解説しているで、参考にしてください。
熱帯魚の餌の選び方
水辺の動植物専門ショップ「sensuous」代表の早坂 誠さんに、熱帯魚の餌を選ぶときのポイントを教えてもらいました。せっかくの餌を購入したのに熱帯魚が「餌を食べない」ということがないよう、しっかりポイントをチェックしましょう！
餌の種類で選ぶ
同じ魚の餌でもフレーク状のものと顆粒状（かりゅうじょう）のものがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
指で簡単に砕ける「フレークタイプ」
フレーク状の餌は高い浮上性で魚たちが餌を見つけやすく、食べやすいものとなっています。
指で簡単に砕くことができるため、サイズの異なる魚が一緒にいてもそれぞれ適した大きさにして与えられるというメリットもあります。
水が汚れにくい「顆粒タイプ」
顆粒状の餌はひと粒ひと粒の質量が多く、少量の餌で済むため水が汚れにくいです。また、歯のある魚はしっかりと噛み砕いて食べることができるので、こちらのほうが健康維持にもいいでしょう。
餌の頻度が少なく済む「タブレットタイプ」
プレコやコリドラスなど、底もの系の熱帯魚の場合は、水面に浮かぶ餌だと、水槽の底まで届かないため、食べ残しが多くなって水が汚れてしまいやすいのがデメリット。
そんなときにタブレットタイプの餌を利用すれば、水槽の底まで沈むため食べ残りも抑えられるのがメリットです。水を含んでやわらかくなっていくタイプのタブレットもあり、時間を掛けられるため、餌やりの回数が減らせます。
生き餌をフリーズドライした「赤虫」や「イトミミズ」
フリーズドライタイプは、生き餌を丸ごとフリーズドライ加工した餌です。そのままの状態ですぐに与えられるため、手間がかからず扱いやすいのが大きなメリット。
小型・中型の熱帯魚が好みやすい赤虫、イトミミズ、ブラインシュリンプなどのほかにも、オキアミやミルワームを原料にした餌も販売されています。熱帯魚の成長に必要な栄養がしっかり含まれているので、ぜひ活用しましょう。
中型以上の魚には「生き餌」
中型や大型の熱帯魚には、生き餌が適しています。生き餌には、メダカや赤ヒレなどの小さい魚が使用されているのが一般的です。
どちらの魚も繁殖しやすいため、オス・メスをある程度の数まとめて購入して増やすのもいいでしょう。ホームセンターなどで、1匹30円前後から販売されているため、チェックしてみてください。
沈下性か浮上性かで選ぶ
熱帯魚の餌は口の形や本来の食性に合わせて何種類か出されています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
口が上向きについている魚には「浮上性の餌」を
浮上性タイプは、水槽に投入すると水面に浮いて沈まない餌のことを指します。水槽の中で自由に泳いでまわる金魚やグッピーなどの魚に好まれやすいです。
さまざまな粒の大きさがあるので、熱帯魚のサイズに合わせて選ぶことで、より食いつきがよくなります。逆に沈下性の餌を与えてしまうと、底に沈んで餌が残って水槽が汚れる原因になるため、注意してください。
口が下向きについている魚には「沈下性の餌」を
プレコやコリドラスといった、水底に生息する熱帯魚の場合は、沈下性の餌を利用しましょう。水に入れると、水槽の底まで沈んでいくため、残すことなくしっかり食べてくれます。
沈下性の餌には、タブレットタイプや冷凍の赤虫などがあり、魚の種類によって好みが異なるため、適したものを選ぶといいでしょう。また、コリドラスは餌を食べるのが苦手なため、多めに与えることもありますが、量が多すぎると水が汚れてしまうため、注意してください。
魚の成長に合わせて大きさを選ぶ
大型魚の餌は、成長段階別に粒の大きさの異なるものが販売されています。幼魚の口のサイズと最大成長したときの口のサイズでは、3倍以上も粒の大きさに差があります。大きく成長していく魚は成長段階に合わせて口のサイズが大きくなるため、餌の大きさなどを変えていく必要があります。
選び方のポイントはここまで！ では実際にエキスパートが選んだ商品は……（続きはこちら）
