毎年恒例の「『現代用語の基礎知識』選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネートが6日に発表され、「あな番(あなたの番です)」「翔んで埼玉」「パプリカ」「闇営業」といったエンタメ分野の言葉や、ラグビー関連の言葉など30語が選ばれた。トップテンと年間大賞は、12月2日に発表される。
「あな番(あなたの番です)」は、原田知世と田中圭のW主演で4月から9月の半年にわたって放送された日本テレビ系ドラマ。交換殺人ゲームを題材に描き、ネット上では視聴者による「考察合戦」が大いに盛り上がり、最終回の視聴率は日テレ日曜ドラマ最高の19.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)に達した。田中は、昨年のトップテンに選ばれたドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)でも主演を務めている。
「翔んで埼玉」は、GACKTと二階堂ふみのW主演で、埼玉県をディスるギャグテイストが地元・埼玉を中心に全国的なヒットに。興行収入は37億円を突破した。
「パプリカ」は、米津玄師が作詞・作曲・プロデュースする、NHKの「2020応援ソングプロジェクト」の楽曲。5人の子どもユニット「Foorin」が踊るダンスが子どもたちに人気となり、今夏、米津本人がセルフカバーして話題となった。
「闇営業」は、タレントが事務所を通さず直接受ける仕事を指す言葉で、当事者である雨上がり決死隊・宮迫博之&ロンドンブーツ1号2号・田村亮、続いて行われた吉本興業・岡本昭彦社長の会見が、騒動に火をつけた。
また、日本中にフィーバーを巻き起こしたラグビー関連では「ジャッカル」「にわかファン」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「笑わない男」「ONE TEAM(ワンチーム)」という5つの言葉を選出。スポーツ分野では、ほかにも「後悔などあろうはずがありません」(イチロー氏)、「スマイリングシンデレラ/しぶこ」(渋野日向子選手)、「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」が選ばれている。
また、平成元年で新元号が選ばれたのと同じく「令和」もノミネート。お笑い芸人のギャグや、CMからは選ばれなかった。
これらを含む、ノミネート30語は以下のとおり(50音順)。
「あな番(あなたの番です)」「命を守る行動を」「おむすびころりんクレーター」「キャッシュレス/ポイント還元」「#KuToo」「計画運休」「軽減税率」「後悔などあろうはずがありません」「サブスク(サブスクリプション)」「ジャッカル」「上級国民」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「タピる」「ドラクエウォーク」「翔んで埼玉」「肉肉しい」「にわかファン」「パプリカ」「ハンディファン(携帯扇風機)」「ポエム/セクシー発言」「ホワイト国」「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」「◯◯ペイ」「免許返納」「闇営業」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「令和」「れいわ新選組/れいわ旋風」「笑わない男」「ONE TEAM(ワンチーム)」
今年の選考委員は、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト )、俵万智氏(歌人)、 室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(『現代用語の基礎知識』 編集長)の7人。