スポーツクライミングの到達した高さを競う競技リードのワールドカップが10月26日~27日、千葉県印西市の松山下公園総合体育館で開催され、26日には予選、27日には準決勝と決勝が行われた。
日本は2019年のリードワールドカップの国別ランキングで1位につけており、また今大会終了後の11月下旬には、フランスのトゥールーズでオリンピック予選大会に出場する選手が決定するため、世界的にも注目される大会となった
リードクライミングは、高さ12m以上の壁に設置されたコースをどこまで登れるか競う種目。競技の制限時間は1本のルートにつき6分間で、選手はロープのつながったハーネスを装着し、途中の確保支点にロープをかけることで安全を確保しながら登り、最後の支点にロープをかけると完登と見なされる。
今大会には、25の国と地域から男子54名、女子52名、計106名の選手が参加。予選を勝ち進んだ男女26名が準決勝に進出し、決勝戦にはそれぞれ男女8名が進んだ。
決勝には、日本勢の男子は楢崎明智選手、波田悠貴選手、清水裕登選手の3名、女子は谷井菜月選手、野中生萌選手、田嶋あいか選手、野口啓代選手の4名がそれぞれ進出した。
女子決勝では、今シーズン初勝利の韓国のキム・ジャイン選手が1位に輝き、 世界選手権女王のスロベニアのヤンヤ・ガンブレット選手が2位に、今シーズン女王の韓国のソ・チェヒョン選手は3位となった。日本人最高位は野口啓代選手が4位だった。
男子決勝は清水裕登選手が初優勝を飾り、自国開催の大会に華を添えた。予選トップ通過のスペインのアルベルト・ヒネス・ロペス選手は2位、3位はイタリアのステファノ・ギソルフィ選手が入賞した。
今大会で2019シーズンの年間ランキングが決定し、女子では谷井菜月選手が3位に入賞した。1位にはソ・チェヒョン選手、2位はヤンヤ・ガンブレット選手がそれぞれ入賞を果たした。
大会の会場では企業のブースも設置され、久光製薬のクライミング体験コーナーでは、子どもたちで大いに賑わった。