ウェルネスライフサポート研究所は10月3日、「働く母1000人実態調査~健康×子育て×働き方~」の結果を発表した。調査期間は2019年3月21~22日、調査対象は末子年齢0~12歳の子を持ち育休後職場復帰した有職女性(会社員・公務員)で、有効回答は1,030人。
仕事を続ける中、心身の不調で悩んだり困ったりした経験はあるか尋ねると、妊娠中は93.3%(つわりなど)、育休復帰後は86.4%(疲労感、肩こりなど)、現在は82.2%(肩こり、イライラなど)が何らかの不調を感じていると回答した。
不調を感じた際の対処法を聞くと、体の不調への対処では「何もしていない」が26.8%、心の不調への対処では「何もしていない」が37.9%と、何も対処していない人が多かった。特に心の不調については家族や同僚などに相談する人が72.5%に上り、「病院に受診」は10.4%にとどまった。
仕事と育児を両立していく中で、職場や家族に対して何らかの罪悪感を「感じる(よく+たまに)」と答えた人は63.4%、何らかの不安を「感じる」は65.7%、さらに現状をつらいと「感じる」は73.1%と、働く母の多くが精神的に厳しい状況にある事が判明。また出産後に仕事をやめたい、あるいは働き方を変えたいと思ったことがある人は70.4%に上った。
さらにパートナーの働き方への満足度と働く母の心の状態を調べたところ、パートナーの職場環境・勤務形態に不満がある人ほど、「罪悪感」「劣等感」「不安」「つらさ」を感じる割合が高い傾向にあることが明らかになった。