”あうんの呼吸”。何も言わずともお互いが理解しあい、スムーズに物事をすすめる様子を表したものです。しかし、初対面のお客さんからそれを求められても、困ってしまいますよね…。

マンガ家でイラストレーターの蒼澄空良さん(@Sora_Aozumi)が、「クリエイターにとって、『お任せで!』は意外と禁句な話」というタイトルでツイッターに漫画を投稿。同意の声が集まり、話題になっていました。

  • クリエイターにとって、「お任せで!」は意外と禁句な話(1ページ目)

漫画やイラストの依頼を受けた際に、「もう全部任せるんで自由に作っちゃってよ!」と言われて、無条件で喜ぶクリエイターは「まず、いません」と蒼澄さん。むしろ普段よりも警戒し、より詳細をヒアリングしようとするんだとか。

  • クリエイターにとって、「お任せで!」は意外と禁句な話(2ページ目)

なぜなら、「なーんかイメージしてたのと違うんだよねぇ~」「もう少し年齢層高めがいいんだよね~」「色もこの色じゃなくてさ~」と、お客さんのイメージを後からぶつけられて、後出しジャンケン的に修正が大量に発生してしまうことが多いから。「多くのクリエイターは、経験上、こうなることを知っている」と渋い顔……。

中には、「いちいち細かく伝えなくてもこちらの頭の中を読み解くのがそちらの仕事なんじゃないの?」なんてことを言うお客さんもいるんだとか。その意見に対しては、「すいません…クリエイターはエスパーじゃないので…」と一言。「よりよい作品をスピーディーに仕上げるためにコチラからのヒアリングにご協力くださいますようお願い申し上げます!」蒼澄さんは深々と頭を下げていました。

イラストやデザインなどのクリエイティブな業務は、素人目にはどう指示すれば良いか分かりづらいもの。そこで、「お任せで!」と言ってしまう気持ちも分かるのですが、後々トラブルにならないためにも、自分のイメージははっきりと伝える、クリエイターさんにアドバイスをもらいながら、共同作業として進めていくのが良さそうです。

この投稿を見た読者の皆さんからも、「ほんとこれ!だからデザイン会社は徹夜や休日出勤が多くなる」「イメージと違う!作り直して!→振り出しの最初のデザインに戻るって言うのを何回やった事か」「本当に『お任せ』ならリテイク禁止じゃないときついですね」「本当に私は、あなたのオカンでもエスパーでもないですからって感じ」「自由にって言われて作ったら全部やり直した苦い経験があるから大体の完成予想図を描いて提示してます」「間に営業さんが入ると面倒臭いのもあります」と職場での辛い出来事や共感の声が続々。

中には、「昔、ケーキ屋で働いていたのですがお客さんが好きなデザインでお作りするデコレーションケーキがまさにそんな感じでした」「美容師とお客様のやりとりと似たような感じですね」と、別業界でも同じことが起きていると指摘する人も…。

公開から、13,000件のリツイート、22,000件のいいねを集め、多くのクリエイターたちの共感を呼んでいます。