木城町(きじょうちょう)は、宮崎県の中央部に位置する人口約5,000人の小さな町。面積の約8割が森林で、中央には清流の小丸川(おまるがわ)が流れ、自然豊かな緑と水が自慢。そんな木城町の美しい星空を体験し、特産品を味わうイベントが東京で開催された。
体験会では、実際に木城町で撮影された星空をプラネタリウムで投影し、同時に録音された虫や動物の声が流され、木城町の夜が再現された。
冒頭、木城町の半渡英俊町長が挨拶に立ち、「なんにもない木城町ですが、地域資源を発掘しながら磨きをかけていきたい」と意気込みを述べた。
続いて、木城町の職員による町の魅力や移住や企業など概要説明が行われ「木城えほんの郷」や「日向新しき村」「石井十次資料館」など町内の観光施設や公園、温泉などの施設が紹介された。
木城町では町の魅力を伝えるPRプロジェクトを立ち上げており、2018年には「鉄道ない。国道ない。ないないの町」と自虐的なキャッチフレーズでPR広告を新聞に掲載したところ、様々なメディアに取り上げられ、アクセス数が大幅に伸び一躍注目されることとなった。さらに2019年に新聞に掲載したPR広告は、新聞広告の大賞を受賞し、さらに注目が集まったという。
町では移住定住への取り組みにも力を入れており、2017年には宮崎県内の転入者が転出者を上回る転入超過ではナンバーワンの実績を誇っている。各種奨励金も充実しており、転入奨学金が30万円、住宅所得奨励金が最大20万円、出産祝い金が第2子10万円、第3子以降20万円、就学祝金が 第2子以降10万円などとなっている。住居については、空き家情報バンク制度も開設している。
木城町にはキャノンのデジタルカメラを製造する宮崎キャノンをはじめ、製造業や農業、建設業などの企業があり、また新規に事業を始める事業者など新たな挑戦の取り組みも紹介された。
会場では試食会も行われ、地元産の野菜や豚肉や牛肉を使った料理「肉巻きおにぎり」や「ブランド鶏のサラダ」などが振舞われた。