ビジネスマンに欠かせないアイテムである「革靴」ですが、日頃からお手入れはしていますか?

「なんだか難しそう」「めんどくさいし、よくわからない」と思う方も多いと思いますが、見た目の印象は「足元」で変わるもの。革靴の手入れについてしっかりとした基礎知識を蓄え、日頃から実践することで、より印象のよいビジネスパーソンになるための一歩を歩んでいきましょう。

  • クリームを使った靴磨き

    革靴の手入れにはさまざまな道具が必要になってきます。各種用具の使い方を理解しましょう(撮影協力 : マイナビパートナーズ)

なぜ革靴の手入れが必要なのか?

そもそも、革靴にはなぜ手入れが必要なのでしょう。

その大きな理由に、「革を長持ちさせるため」「見た目を良くするため」の2つがあります。

1.革を長持ちさせるため

革とは、哺乳動物などの皮膚をはぎとったものに防腐処理を施した原皮(げんぴ)を、服や手袋などの柔らかい革、靴の底や鞄のように硬い革など、用途に応じて加工したもののことです。

革は人間の肌のようにコラーゲンを大量に含んでおり、一定の油分や水分の補給を必要とします。それが製品となることで、油分・水分が補給できなくなると、乾燥と劣化が一気に進みます。

そこで、革に油分・水分、すなわち必要な栄養と潤いを適度に与えることによって、より強く長持ちさせる、というのが革靴に手入れが必要な理由の1つです。

お気に入りの靴を長期間愛用し続けるには、こまめな手入れが欠かせません。

2.見た目を良くするため

1日中履き続ける革靴には、傷や汚れなどのダメージが蓄積されていきます。そのまま放置しておけば、傷が目立って色あせも起こし、見た目の印象が悪くなるのは言うまでもありません。

傷をカバーするように磨き上げ、色ツヤや光沢を出すことで、きれいな見た目を保つことも手入れの大事な目的の1つです。

  • クリームを使った靴磨き

    革靴は大事に手入れをすることで、長く履き続けることができます

靴磨きに「クリーム」が必要なワケ

革靴の手入れには、クリームが欠かせません。ではなぜクリームを使う必要があるのでしょうか? その効果について詳しく見てみましょう。

靴に栄養と潤いを与えるため

「革靴とクリーム」の関係は、よく「人間の肌と化粧水」の関係に似ていると言われます。乾燥した人の肌に適度な栄養と潤いを与え、肌のキメを整えるために化粧水を塗りますよね。これと同じ原理で、革靴も乾燥に非常に弱い一面があります。栄養と水分を与えて表面を整え、革を長持ちさせるためにクリームを使用します。

靴磨きの頻度は多すぎず少なすぎず、目安は月に1回ほど

クリームはシューズショップのシューケア用品コーナーで購入することができますし、アマゾンなどの通販サイトでも品ぞろえ豊富に用意されています。

クリームを塗布する頻度については、普段どれぐらい履くかの具合によって変わってきますが、目安は1カ月に1回程度です。頻繁に磨きすぎると革に過剰なダメージを与え、厚塗りになったクリームがひび割れたり、余分なクリームに汚れが付着してかえって見栄えが悪くなったりしますので注意しましょう。