メドピアは7月10日、産業医を対象とした「従業員のメンタル不調」に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年6月4~7日、調査対象は医師専用コミュニティサイト「MedPeer」会員医師のうち、産業医資格があり、現在産業医として事業所で従事している医師で、有効回答は500人。

  • 従業員のメンタル不調の原因で、多いものは?

    従業員のメンタル不調の原因で、多いものは?

従業員のメンタル不調の原因で多いものを聞くと、404人が「職場の人間関係」を挙げ首位。以下、2位「長時間労働/業務過多」(236人)、3位「パワハラ」(161人)、4位「仕事の難易度/能力・スキル不足」(126人)、5位「目標達成へのプレッシャー」(79人)と続いた。

メンタル不調の原因となる「職場の人間関係」で最も多いものを尋ねると、「上司との人間関係」が圧倒的に多く74%。次いで「同僚との人間関係」が22%、「部下との人間関係」が3%となった。

メンタル不調になっている可能性があるときのわかりやすいサインは、1位「遅刻や欠勤が増える」(252人)、2位「表情が暗くなる」(250人)、3位「ミスが増えたり、作業効率が落ちる」(216人)となった。

メンタル不調の早期発見のために経営者や人事が行った方が良いことは、1位「従業員との日常的な会話」(78人)、2位「定期的な面談」(72人)と、「変化にいち早く気づくために日頃から従業員と接する重要性」(メドピア)が上位に入った。

メンタル不調で休職した後の復職については、49%が「どちらかというとうまくいかないケースが多い」と回答。復職の成否を分ける要因を問うと、「職場(上司や同僚)による理解とフォローの有無」(344人)が断トツの1位、次いで「配置転換(移動)」(155人)、「業務量の調整」(139人)と続いた。