俳優・タレント・アーティストなどマルチな活躍を見せる香取慎吾が、白石和彌監督と初タッグを組んだ主演映画『凪待ち』(公開中)で新境地を開拓。恋人が殺され、さらに次々と襲い掛かる絶望的な状況から自暴自棄になっていく主人公・郁男役で、「こんな香取慎吾は見たことない」という、悲しみと狂気が交錯した鬼気迫る演技を披露している。
6月2日に配信されたAbemaTV『7.2新しい別の窓』(『ななにー』)では、ひと足早く本作を鑑賞して感動した稲垣吾郎が香取に電話したエピソードが明らかに。そのときの2人のやりとりについて香取に詳しく聞いてみた。さらに、「新しい地図」立ち上げ後の稲垣と草なぎ剛との関係について尋ねると、新たに発見した一面に刺激を受けているようだった。
――『ななにー』で、稲垣さんが『凪待ち』に感動して香取さんに電話したという話があり、びっくりしました!
僕もびっくりしました!
――どんなやりとりだったのか教えてください。
まず電話があって。こういうことで電話の連絡なんてしないので、これは何か事件が起きたなと思ったんですけど、そうしたらすぐ興奮した様子で映画の話を。吾郎ちゃんと電話で話した人生最大の時間でした(笑)
――時間はどれくらいですか?
10分ないくらいだと思うんですけど、吾郎ちゃんとの電話では今までで一番長いです。
――ちなみに、どれくらいぶりの電話だったのでしょうか?
1年くらいはなかったと思います。それが『凪待ち』(笑)
――それほどの衝撃だったということですね。
そうみたいです。電話での最後の言葉が印象的で、「興奮冷めやらず電話しちゃった」と言っていました。本当にその通り、一気にストーリーや役のこと、監督のことなどいろんな話をして、最後に「興奮冷めやらず電話しちゃった」って。
――香取さんはどう返したんですか?
素直に本当にうれしかったので、びっくりしながらも「ありがとう」と伝えました。「この先はまた会ったときに話す」と言われ、次に会った時も同じくらいのテンションで話してくれました。
――稲垣さんのブログに影響を受けて、香取さんも花を好きになったというのもびっくりして、お互いに刺激し合い、影響し合っているんだなと感じました。
めちゃくちゃしていますね! 花瓶を2個も買いましたからね。
――花に囲まれた生活はどうですか?
すごく大人。花瓶を買って、初めて花も買いに行ったんです。いつもの友達なんですけど、友達が来る前日に花を買いに行ってしまうっていう(笑)
――素敵です(笑)。「新しい地図」立ち上げ後の3人の関係が深まっているんだろうなと思いますが、いかがでしょうか?
関係の深さというか、初めて知ることが多いかもしれないです。吾郎ちゃんの花も知ってはいたけど、ブログを始めたことによって「本当にこんななんだ!」って知りました。見ているうちに、きれいだし、すごい大人の男だなって。僕は最初、撮影現場でいただいた花とかを家に置いてみて、吾郎ちゃんのブログの影響で置き方などを気にしているうちに、なんかいいなって思ってきました。
――草なぎさんの新たに発見した一面はありましたか?
思っていた以上にワイルドで男でしたね。バイクのことと→トルもギターのこともわかってはいたけど、“つよぽん”というよりもっと男らしかったです(笑)
香取慎吾
1977年1月31日生まれ、神奈川県横浜市出身。1991年にCDデビューして以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。2017年9月には稲垣吾郎、草なぎ剛とともに「新しい地図」を立ち上げ、「雨あがりのステップ」など配信リリース。俳優としての主な出演作にドラマ『新選組!』(04/NHK)、『西遊記』(06/フジテレビ)、映画『THE 有頂天ホテル』(06)、『西遊記』(07)、『座頭市 THE LAST』(10)、『こちら葛飾区亀有公演前派出所 THE MOVIE~勝鬨橋を封鎖せよ!~』(11)、『ギャラクシー街道』(15)、『クソ野郎と美しき世界』(18)など。2018年8月に香取と祐真朋樹がディレクターを務めるショップ「JANTJE_ONTEMBAAR」をオープン。同年9月にパリ・ルーヴル美術館で初個展を開催し、2019年3月~6月に国内初個展を開催するなどアーティストとしても活躍している。