三菱自が特別な「デリカD:5」公開、ラグビー「ダイナボアーズ」をサポート!

三菱自動車工業は6月20日、「デリカD:5」のラッピングカーを公開した。日本ラグビーの最高峰である「ジャパンラグビートップリーグ」へ12季ぶりに昇格した「三菱重工相模原ダイナボアーズ」(以下、ダイナボアーズ)を支援すべく、特別に製作したクルマだ。

三菱自動車がダイナボアーズのイメージカラーを基に製作した特別ラッピングサポートカー。ベースとなっているのは、同社が2019年2月にビッグマイナーチェンジを施した「デリカD:5」だ

チームに新しい力を与える三菱自動車の「デリカD:5」

三菱重工相模原グラウンド(神奈川県相模原市)で開催された撮影会には、グレッグ・クーパーHC(ヘッドコーチ)のほか、土佐誠キャプテンをはじめとするダイナボアーズの選手6名が参加。撮影に笑顔で応じるなど、サポートカーとしてチームに提供される特別仕様の「デリカD:5」を存分にアピールした。

写真は左からスクラムを組むダイナボアーズの選手たち、グレッグ・クーパーHC、チームマスコットのダイボ君。特別ラッピングの「デリカD:5」はチームの活躍を後押しできるか

「デリカ」の誕生は、今から50年以上前の1968年。その車名は「デリバリーカー」に由来し、目的地まで人や物を運ぶクルマとして、当初は商用を主体としていた。誕生の翌年には、9人乗りの乗用車「デリカコーチ」が登場。以降、三菱自動車の主力商品の1つとして、多くのファンに愛され続けている。ちなみに、「デリカD:5」はデリカシリーズの5代目にあたるクルマだ。

2019年2月のモデルチェンジで走行性能や車内快適性が大幅に進化した「デリカ:5」。デザインの大幅な変更も話題となった

三菱自動車が今回、特別ラッピングの「デリカD:5」を製作したのはなぜか。その理由は大きくいうと2つある。1つ目は、長らく成績が低迷していたダイナボアーズのジャパンラグビートップリーグへの昇格に伴い、同じ三菱グループの企業として、何か支援できないかと考えたこと。そしてもう1つが、三菱グループ全体として、スポーツの振興と活性化に貢献したいという思いだ。

特に、今年はアジア初開催となる「ラグビーワールドカップ2019日本大会」が9月20日に開幕する、記念すべき年でもある。ラグビー熱は今後、大いに高まっていくはずだ。サポートカーの公開を前に説明会に登壇した三菱自動車工業広報部の丸山氏は、「話題を提供することで、より多くの方にラグビーに対する関心を高めてもらいたい」と今回の企画の趣旨を説明した。

特別ラッピングが施された「デリカD:5」のフロントマスク

サポートカーに選ばれた「デリカD:5」は、高剛性ボディー、迫力あるデザイン、クリーンディーゼルエンジンによる力強い走りなどが鍛え抜かれたラガーマンを彷彿とさせる1台だ。ボディカラーには、ダイナボアーズとその本拠地・相模原市のシンボルカラーであるグリーンをイメージさせるエメラルドブラックパールを採用。ボンネットや左右ボディサイドの随所には、ダイナボアーズのロゴがあしらわれている。

特別ラッピングサポートカーのサイドビュー

ヘッドコーチや選手の評価は?

ダイナボアーズは1971年に創部した関東有数の伝統を持つラグビーチーム。2006-2007年にはトップリーグに昇格するも、翌2007-2008シーズンでは勝利を飾れずにトップリーグから降格し、以降は低迷を続けていた。そんな中、2018年には日本でのプレー経験を持つグレッグ・クーパー氏がHCに就任。2018-2019年シーズンの入替戦を勝ち抜き、今シーズンは12季ぶりにトップリーグの舞台へと舞い戻った。

特別ラッピングサポートカーを見たクーパーHCは、「広い車内はラグビー選手にぴったりですね。チームロゴもですが、『DYNABOARS OFFICIAL VEHICLE』の文字もワイルドなイメージでカッコいいです。トップリーグを戦うチームにエネルギーを与えてくれると思います」とその印象を語った。