映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(公開中)で日本語吹替に初挑戦した女優の今田美桜にインタビュー。前編・後編の2回に分けて今田の声を届ける。後編では、ドラマやCMなどで大活躍し、本作でも中心人物である新人エージェントM役という大役に抜てきされた自身の現状について。また、役作りの秘訣も聞いた。
■幅広い役ができる女優になりたい
――最近はドラマやCM、雑誌などで大活躍ですが、今の状況をどうとらえていますか?
本当にありがたいなと。うれしいと同時に、今回の吹き替えも周りの声優さんがベテランの方ばかりで、ついていくのに必死で。とにかく今は、目の前のことを…という感じです。
――ブレイクの実感はありますか?
実感が全くないと言ったらうそにはなりますけど、それがこういうこと…こんな大役をやらせていただくっていうことで、日々いろいろ新しく挑戦させていただくことに緊張しています。今回もそうですし、ファッションイベントもそうですし、ドラマでも新しい現場だと緊張します。
――今後、初挑戦してみたいことはありますか?
あんまり考えたことないですね。やっぱり女優さんとしてこれからもやっていきたいというのがまず目標なので、何か新しいことっていうのは思いつかないです。女優としては幅広い役ができるようになりたいと思っているので、今回も吹き替えではありますけど今までになかった役でしたし、いろんな役に挑戦してみたいなと思います。
■自分流の役作りの秘訣
――ご自身の普段のイメージとは違う、きついキャラクターが多い印象です。『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS)の愛莉役も、『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ)の唯月役も。スイッチの切り替えはどうやっているんですか?
きつめでもそれぞれ違うので、これだっていうのは全然ないんですけど、いつも周りの空気に助けてもらいながらやっているかもしれないです。
――自分ならではの役作りのやり方はありますか?
共通しているのは、容姿から入ることかもしれません。『花晴れ』のときは原作があるのでそれに合わせますし、『3年A組』だときつい役だったので顔を前面に出した方が表情が見えてくるということでカチューシャにしたり、『SUITS/スーツ』(フジテレビ)は前髪の量を増やして可愛くしてみたり、髪型にこだわりがあるかもしれないです。
――本作のアフレコイベントでも、MIB仕様のブラック・スーツ姿でアフレコを披露されたので、役に入りやすかったのかもしれないですね?
そうですね(笑)。でもちょっとあのスタイルは緊張しました。
今田美桜(いまだ・みお)
1997年3月5日生まれ、福岡県出身。身長157センチ。A型。高校2年生の時にスカウトされ、福岡で活動を開始。19歳の時に現事務所の社長にスカウトされ、2016年8月に上京。「福岡で1番かわいい女の子」と注目を集め、2018年は『記憶』(フジテレビNEXT/J:COM)、『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS)、『SUIT/スーツ』(フジテレビ)などのドラマに出演した。2019年はドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ)が話題に。また、CMやファッションイベントなどでも活躍している。
ヘアメイク=宮本愛(yosine.)
スタイリスト=有本祐輔(7回の裏)
衣装=ジャケット、パンツ(ANALOG LIGHTING/ANALOG LIGHTING OFFICE MARUNYABUSSAN.CO)、サンダル(STACCATO/バロックジャパンリミテッド)、パールリング(シキ)、リング(ココシュニック)