ADKホールディングスの人事企画部人材開発室はこのほど、「新卒採用に関する意識・実態調査」の結果を明らかにした。同調査は年3月3日~4日、新卒採用選考官経験者100名を対象にインターネットで実施したもの。
勤務している会社の新卒採用では、「明確な採用軸(採用基準)」が設定されているか尋ねたところ、53.0%が「なんとなく設定されている 」、27.0%が「明確に設定されている」と回答した。「設定されていない」は20.0%だった。
自身の会社に必要な人材像についてどの程度理解しているか聞くと、「非常に理解している」と回答したのは36.0%だった。「なんとなく理解している」(59.0%)、「あまり理解していない」(5.0%)を合わせた6割は、自身の会社に必要な人材像についてしっかりと理解できていないことがわかった。
新卒採用の選考官になった場合を想定して、どのような学生を採用したいと思うか尋ねると、「会社の雰囲気になじみそうな学生」「コミュニケーション能力が高い学生」(各56%)が多かった。
また、1人だけ採用するとしたら、どのような学生を最も採用したいと思うか聞いたところ、「会社の雰囲気になじみそうな学生」(28%)が最も多く、「一緒に働きたいと感じた学生」(26%)が続いた。
「現状の業務にあった、総合的に能力が高い人材」と「新しい領域を開拓できる、何か一つ強みを持った人材」のどちらが、今の会社に必要な人材だと感じるか尋ねたところ、75.0%が「現状の業務にあった、総合的に能力が高い人材」と答えた。