『ジャズと喫茶とオーディオ』
田中伊佐資 著
定価:2,160円
判型・頁数: B5・152頁
2019年5月25日発売

音楽&オーディオライター田中伊佐資氏が『ジャズ批評』誌に2011年から連載しているジャズ喫茶(バー)の訪問記が1冊の本にまとまった。タイトルはずばり『ジャズと喫茶とオーディオ』。5月25日に発売され、マニアックな本にもかかわらず話題を集めている。

同書は、店主がこれまで歩んできた音楽人生、開店の動機や経緯、店のポリシー、オーディオやレコード・サウンドに対するこだわりなどに触れたフォトエッセイで、全36店で撮ったカラー写真は400枚以上にものぼる。ジャズやレコード、オーディオファンには堪えられない逸話が満載だが、ジャズに興味がなくてもカフェ好きなら楽しめる情報がたっぷりと含まれている。

著者の田中伊佐資氏は「ジャズ喫茶というと、50歳以上の中高年はジャズオタクの巣窟みたいなイメージがあるかもしれませんが、そんな閉鎖的な店が長続きする時代はもうとっくに終わっています。それぞれの店には手間を惜しまずレコードをかける流儀があり、おのずと店内には個性的な雰囲気が醸し出されています。ジャズやオーディオへ興味がない人にこそ、チェーン系にはないこの魅力的な空間へぜひ訪れて欲しいですね」と語る。

なお、本書の発売を記念したインストア・イベントが6月2日、ディスクユニオンJazzTOKYO(御茶ノ水)にて開催され、訪れたジャズ喫茶ファンで賑わいを見せた。