ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。25日(18:56~)は、新企画「データで知るニッポン」と、トランプ大統領来日に合わせた「実は知らない『国賓&首脳会談』」が放送された。

  • 池上彰 -テレビ朝日提供

同局の丹羽敦子プロデューサーは「データで知るニッポン」について、「『○○といえば○○と思っていませんか? 実は今、違うんですよ』といった“常識をデータで裏切る”をテーマに考えた企画です」と説明。「最近コンビニ増えたな~と思っている方も多いかと思うんですけど、『実は美容院がその何倍もあり、コンビニよりも歯医者さんの数が多い!』とか。意外な発見をされた方が多いのではないでしょうか」と振り返った。

さらに池上氏も、「平成の間に減ったお店の種類」については知らなかったという。丹羽Pは「『レコード店とか? いや、やっぱり書店かな?』と予想されていましたが、実際にはゲームセンター。『結構あちこちにあるのに…?』とこれにはかなり驚いていらっしゃいました」と打ち合わせでの様子を明かした。

続けて「池上さん、ああ見えて実はゲーム結構お好きで。昔は喫茶店にテーブル代わりに置いてあったゲーム機にハマって、仕事サボってまでゲームに没頭されていた時期もあったそうですよ。といっても若い人はピンと来ないかもしれませんが…。100円玉を積んでやられていたそうです」と語る。

そして、令和となって最初の国賓としての来日で、3泊4日という長い滞在となるトランプ大統領。番組では、そもそも国賓とは何なのか、何をしに日本にやってくるのか、など基礎の基礎から解説していった。

丹羽Pによると、「私も国賓なのか、公賓なのか、賓客なのか、普段意識してニュースを見ていなかったんですけど、池上さんが『どの立場で招かれるかによって、お金をどこが払うのか、誰が接待するのかとか全部違うから、ちゃんと基礎からやろう!』とおっしゃり、“国賓とは”から解説しました」とのこと。そして、「滞在費がまさか日本持ちとは驚きでした。また、共同会見なのか、共同声明なのか、共同宣言なのかによっても首脳会談の成果が違うということが分かる、これも池上さんならではのニュースの見方かと思います。こうやって知識だけでなく、ニュースを見るときのポイントを教えてくれるところがありがたいなといつも思っています」と感謝した。

また、「打ち合わせでもスタジオでも一番盛り上がっていたのが、アメリカのシークレットサービスの入隊テストでした」と振り返り、「写真を1分ほど見つめて暗記、1分ほど違う話をした後に、写真に写っていたものについての問いに答える、というものです。写真を見ているときにどんな問題が出るのか、何を暗記すればいいのか全然知らされないので、池上さんも宇賀(なつみ)さんもきれいに外していました。でも、あれは難しいです。場面をパッとみて暗記することによって、いる人の違和感とか、置かれているものの変化に気づいて要人を守る、ということのようですが…。ゲストで2問中2問できた方がいましたが、本当に特殊能力だと思いますね」と話していた。

次回(6月15日 18:56~)は、大阪で開かれるG20について、そもそもG7とは何が違うのか、誰が参加して何を話し合うのかなど、基礎から解説していく。