引越し料金が変動する仕組みを知ろう

入退去費用はある程度見積もりも立てやすいが、いまひとつ分かりづらいのが「引越し業者へ支払う料金」。同じ業者でも、利用者によって値段はさまざまに変動する。これは一体どういうことなのだろうか?

実はコレ、引越しの時期やタイミングが大いに関係しているのである。例えば、引越しが多い3月・4月とそれ以外の月で料金に違いが出ることは想像がつく。業者としては同じ価格設定をしていても繁忙期は「値引き」交渉に応じるのが難しく、それ以外の時期は「値引き」しやすいという単純な理由があるからなのだ。

また、繁忙期以外でも土日や祝日が絡むと値引きはしづらく、平日はしやすいといった傾向もある。つまり、予約が少ない時期は安く引越しでき、それ以外の時期は通常料金になるというのが大きな流れなのである。

また、移動距離や家財の量も料金に大きく影響する。荷物が少なければ小さいトラックで済むが、多ければ大きなトラックで作業員も増やす必要があるので違いが出るのは当然だ。移動距離に関しては自分でも業者でもコントロールはできないので、固定費用として見ておいたほうがいいだろう。

頼む業者による引越し料金の差は、実はこのようなところにある。逆に言うと、これらのポイントを押さえておけば、安い時期に適切な荷物量で引越しするのがもっとも効率的ということも見えてくる。

引越しのプロに聞く! ワンポイントQ&A

Q. 引越し料金が上下する要因で気を付けたほうがいいポイントはありますか?

A. 繁忙期や週末、月末、連休などに予約が集中することはみなさんご存知だと思います。反対に、繁忙期以外の月初の平日などにお引越しをされる場合は料金も交渉しやすくなりますね。また、作業をする時間帯も指定するのではなく、業者に任せたほうがスタッフや車両の確保がしやすくなるのでお値引きに応じやすいです。住居の立地条件によって、例えば家の前にトラックが停められないといった特殊な要件がある場合は、人員を増やすあるいは小さなトラックを複数台用意するなどの手配をしなくてはいけないため、その分の費用が加算されることがあるのでお早めにご相談ください。