季節の変わり目に新調を考えるものといえばスーツ。カジュアルな洋服はシーズンレスが進んでいますが、スーツは「季節感」が重要です。そんなとき、古くなったりサイズが合わなくなったりしたスーツはどうしていますか。

着なくなったものはどんどん処分するという考え方は、お金が貯まる人になるためにも正解! でも、処分するにしても方法はいろいろあります。スーツの状態や次に購入するものによって選び分ける、スーツの下取り先を紹介します。

スーツを処分してスーツを買うならスーツ量販店がオトク

スーツが傷んできたから買い換えようと思ったときに、何といってもオトクなのがスーツ量販店です。主なショップの割引例を下表にまとめましたが、これ以外のショップでも実施しているところが多いので、購入を考えるときは必ず買い替えシステムがないか確認してみましょう。「ユナイテッドアローズ」や「THE SUIT COMPANY」は期間限定でスーツの下取りを行っています。

スーツ量販店の下取りのスゴイところは、他社製品でも、傷んでいてもOKということ。また、スーツ以外にもシャツやネクタイ、ベルト、シューズといったアイテムの下取りも行っているので、買い替えだけでなく新調するときでも利用可能。買いに行く前にはクローゼットをチェックして使っていないものはないかを確認しましょう。

スーツ以外のアイテムに買い替える場合でも下取り可能

オフィスでのカジュアルなファッションに対する許容度の高まりや、夏場はクールビズが浸透してきたこともあり、これからの季節はあまりスーツを着ないから買い替えはしないという人もいるはず。

そんな人におススメなのが、スーツ以外のアイテムを下取りしてくれるうえ、スーツ以外の購入にも利用可能な割引券と交換してくれるショップ。利用しやすい全国展開するショップやメーカーの主なものをまとめたのが下表です。

正直、スーツ量販店に比べると割引率も低めで利用には条件がありますが、節約という観点からは上手に活用したいサービスです。Right-Onはエコロジーを意識したプロジェクトなので下取りアイテムの幅は広いものの、還元率は低め。マルイ、オンワード、ワールドは下取りの期間、アイテムや状態が限定されていることに加え、割引クーポンの利用にも制限があるので、使いこなすには日頃から情報を入手しておく必要がありそうです。

とにかくクロゼットを整理したい! できるだけ高く売りたい! というときは?

スーツの状態は悪くないし(生地の擦れや汗染みなどがない)、買ってから2~3年しかたっていない、という場合はブランドや手間のかけ方によって処分方法もいくつかの選択肢があります。

・プレステージブランドの高級品→ブランド品の買い取り専門店へ売る
・量販店などのスーツ→スーツの買い取り専門店へ売る
・手間がかかってもかまわない→オークションやフリーマーケットへ出品し自分で処分
・手間をかけずに処分したい→リサイクルショップへ持ち込む

買い取り専門店なら宅配買取や出張買取もあり、わざわざ店頭へ出向く必要がありません。まず査定をするので、価格に納得がいかなければ売却を止めることもできます。

出品や問い合わせの対応、発送といった手間はかかりますが、オークションやフリーマーケットなら思いのほか高く売れるかもしれません。とにかく手っ取り早く処分したいけど捨てるのは……という人はリサイクルショップへ持ち込めばその場で買い取ってもらえます。

ボロボロになるまで着つくす、2~3年以内にどんどん売る……。スーツも金融商品と同じように、出口戦略を考えて保有する時代になってきたようです。

  • 鈴木弥生

鈴木弥生

編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。