2020年の東京オリンピックに向けて、日本では禁煙化が進んでいる。とはいえ、まだまだ完全な禁煙化には至っておらず、分煙スペースの設置などで対応をしてはいるものの、非喫煙者にとっては依然として副流煙の影響が気になるところであろう。

そこでこのほど、医療機器の取り扱い事業など美容と健康に関する幅広い事業展開を行う萬祥は、喫煙者と非喫煙者に対して「タバコの副流煙」に関する意識調査を実施し、その結果を公表した。調査概要は以下の通り。

「タバコの副流煙」に関する意識調査
■調査日:2019年4月8日~4月9日
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,114人
■調査対象:全国 20代~60代の男女

  • 「タバコの副流煙は気にしますか?」

まず、喫煙者と非喫煙者の双方に「タバコの副流煙は気にしますか?」と質問したところ、全体の7割以上が「はい」と回答。非喫煙者は8割以上が気にしており、喫煙者に関しても6割近くの方が気にしているという結果に。

  • 「タバコの副流煙で気になることを教えてください」

続いて、「タバコの副流煙で気になること」を聞いてみると、「健康への影響」が49.6%で最も多く、次いで「ニオイがつく」(38.2%)、「食事がおいしくなくなる」(7.4%)などの声が上がった。

  • 「副流煙から身を守るために何か対策をしていますか?」「対策内容を教えてください」

非喫煙者へ「副流煙から身を守るために何か対策をしていますか?」という質問をしてみると、「はい」と回答した方の割合は3割ほどという結果に。また、「対策内容を教えてください」と質問したところ、「喫煙所に近づかない」(73.3%)が最も多く、「禁煙の場所にしか行かない」(18.3%)という回答を含めると、9割近くがこのような対策をとっていることがわかった。

一方、喫煙者に対して「非喫煙者に対する副流煙を意識しますか?」と質問したところ、79.6%が「はい」と回答。「意識して非喫煙者の前では吸わない」「意識して煙を非喫煙者に行かないようにする」といった意見が9割を占める中、少数ながら「意識はするが行動に移せていない」「全く意識していない」などの意見も挙がった。

  • 「副流煙の健康被害について意識していることを教えてください」「現在健康に気を付けて何かしていることはありますか?」

「副流煙の健康被害について意識していることを教えてください」との質問に対しては、「分煙・禁煙スペースをはっきりとする」(53.2%)が最も多く、「タバコをやめるべき」(20.9%)、「最低限、子どもが近くにいるときは吸わないようにする」(13.0%)などの回答も見られた。「あまり意識したことはない」という意見は12.2%という結果に。

  • 「気を付けている内容について教えてください」

「現在健康に気を付けて何かしていることはありますか?」という質問には、半数以上が「はい」と回答。その回答者に「気を付けている内容について教えてください」と質問したところ、「食事」(43.8%)や「運動」(41.8%)、「サプリメント」(9.8%)などの答えが多く、空気中の有害物質対策である「PM2.5対策でのマスクの使用」と回答した方は約3%にとどまった。