25日から1週間展開される「フジテレビ開局60周年記念WEEK」。この中で放送される『めざましテレビ×明石家さんま 平成エンタメニュースの主役100人“ムチャ”なお願いしちゃいましたSP』(29日19:00～22:52)は、4時間の生放送に積み切れるのか心配になるほど、企画が盛りだくさんだ。渡邊貴チーフプロデューサーに見どころを聞いた。
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『めざましテレビ』メインキャスターの三宅正治アナ(左)と永島優美アナ (C)フジテレビ
■かなりの時間とお金をかけて調べた
この番組を企画した背景について、渡邊CPは「『めざましテレビ』は、これまで相当な量のエンタメ伝えてきて、音楽や映画、ミュージシャンや俳優、芸人など、純粋なエンタメを全部網羅してるんです。そのデータベースを最大限に生かして、誰が“主役”だったのかというのを、かなりの時間とお金をかけて調べました」と意欲を語る。
これまで6,000回以上の放送があるが、初期の頃に手書きで記録されていたものも全部コンピューターに打ち直して、ビッグデータと呼べるレベルの資料を作成し、導き出された主役100人に“ムチャ”なお願いをしていくという内容を縦軸に展開。「振り返ってみると、今までも結構ムチャな取材をしてるんですよ。特に海外セレブは、来日してテンションが上がってるからいろいろやってくれて、あらためて見るとめちゃくちゃ面白いです(笑)」と、そのムチャぶりレベルは相当のものだ。
今回の特番でのムチャな一例が、番組開始当初からの人気コーナー「きょうのわんこ」の特別版。俳優のオーランド・ブルーム、モデルのパリス・ヒルトンという海外セレブの愛犬の撮影に成功したのだ。「オーランド・ブルームさんのわんこを取材したのは、日本のメディアで初めて。取材時間20分でしたが、映画では見せない表情を見せてくれていますし、パリス・ヒルトンさんも人間が住む家のようなとんでもない犬小屋が撮れました(笑)」と、手応えを語る。
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オーランド・ブルーム＆わんこと取材スタッフ (C)フジテレビ
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パリス・ヒルトン＆わんこと取材スタッフ (C)フジテレビ
■番組に愛がある歴代キャスター
(上段左から)小島奈津子、高島彩、加藤綾子 (下段左から)生野陽子アナ、木佐彩子、八木亜希子 (C)フジテレビ
八木亜希子、小島奈津子、木佐彩子、高島彩、生野陽子、加藤綾子という6人の歴代女性メーンキャスターが、初めて全員勢ぞろいするというムチャなブッキングも実現。「『めざましが言うなら…』ということで出てくれるんです。皆さん、番組に愛があるんですよね」と実感したそうだ。
歴代女性キャスターたちは、25日からレギュラーの『めざましテレビ』(毎週月～金曜4:55～)にも日替わりで登場。25日は八木、26日は木佐、27日は加藤、28日は中野美奈子、29日は小島が出演するが、5人とも、番組を卒業してからキャスターとして『めざましテレビ』に戻ってくるのは初めてだという。
■さんま秘蔵映像だけで特番ができるレベル
そして、『めざまし』の特番に23年ぶりの出演となる明石家さんまも、「ダメ元でオファーして、ムチャと言いながらも受けてくださいました」。フジテレビに残るさんまのすべての映像を網羅した「さんまビッグデータ」も作成したが、「すごい映像がいっぱいありまして、さんまさんがいかにフジテレビでムチャをしてきたかというのが分かります。これだけで特番ができるくらい(笑)」というクオリティだ。
ここから、さんまのテレビでの発言をすべてノートに書き留めて研究している大学教授や、ものまねでおなじみのほいけんた、長年の付き合いであるフジの三宅恵介ディレクターが、“最もムチャしていた瞬間”を選出。ほいは、絶対にテレビで涙を見せないと言われるさんまが泣きそうになったシーンを、三宅Dは『オレたちひょうきん族』の知られざるシーンを選んでいるというが、果たしてどんな映像が登場するのか…。
渡邊貴チーフプロデューサー
さらに、よしもと芸人たちが大阪のど真ん中で、たすきリレーとネタを生中継で披露するという通し企画や、「イノ調」スペシャル版では、ものまね芸人242人へのアンケート調査で判明した平成で一番ものまねされた人物が生出演と、とにかく盛りだくさん。渡邊CPは「もう尺が足りなくて(笑)。新元号が発表されたら、次の時代に意識が行ってしまうと思うので、平成を楽しめる最後の週末というお祭りのような放送にして、視聴者の皆さんと共有できれば」と呼びかけている。
●渡邊貴
1974年生まれ、愛知県出身。早稲田大学卒業後、98年にフジテレビジョン入社。ドラマ制作、営業局をへて、『めざましテレビ』『とくダネ!』『Mr.サンデー』といった情報番組を担当、16年7月から『めざましテレビ』『めざましどようび』チーフプロデューサー(現任)。
