元横綱の貴乃花光司氏が、20日に放送された日本テレビ系特番『ザ・発言X~勝負の1日』で、絵本作家としてデビューすることを発表した。

  • 貴乃花光司氏(左)と鉄拳

15歳で入った大相撲の世界から身を引いた貴乃花氏だが、46歳にして新たな職業として選んだのは、まさかの絵本作家。番組内で本人の口から絵本作家としてデビューすることが明かされると、MCのネプチューンをはじめ、ゲスト陣は騒然となった。

デビュー作のタイトルは『光のテーブル とっても大切なカエルのおはなし』で、自身の半生を投影しているような内容。テーマについて問われると、「家族の愛。心に沈めていたものを表に出そうかな」」と語り、絵本作りをきっかけに、不仲が伝えられてきた母・藤田憲子、兄・花田虎上への感謝の思いを口にした。

「やっぱり、家族っていうのが出生の地と言いますか、故郷ということをどこかで必ず、遠い国へお仕事で行っても、何をしてても、やっぱり年齢がたってもやっぱり思い出すところは、帰るところは“故郷”ってことを皆さんに共有できたらいいなと思います」と作品への思いを込め、「やっぱりお子さんと親御さんと一緒に読んでいただけたらなと思います」と話した。

昨年末には構想を立ち上げ、年明けになって具体的に動き出し、約2カ月半で鉄拳、絵本作家のきむらゆういち氏の協力のもと完成。「こんなに早く絵本ができ上がると思っていませんでした。もっと1年とか2年とかかかるのかな…と思ってたんですけど」といい、「鉄拳さんの絵は、私が思い描いてた通りの絵でしたのでビックリしました。何か、つながってるような気がします」と印象を語る。

番組内では自ら朗読したが、「“緊張感”と何かこれから新しい扉を開いていけるかなという“期待感”。“期待感”のほうが大きいと思います」と心境を告白。「絵本作家として、もうこの次の2作目もどういうストーリーができるかなというのを今、自分でちょこちょこっと書いてあるんで、止まらずに進んでいきたいなと思います。次の扉を開けたいなと思います」と、今後の活動に意欲を示した。

貴乃花氏とコラボした鉄拳は「もっと固い厳格なイメージの人かと思っていたら気楽にしゃべってくれた。こんなに柔らかい温かい家族の物語を作り、素晴らしい方だと思った」と印象を述べ、「実は家族のもとに帰りたかった、寂しかったんだと思う。絵本をお母さんお兄さんなどに見ていただき、理解してもらえたらうれしい。家族を大事にするメッセージが伝わり優しく温かい感じにできたので、たくさんの人に見てもらえたら」と呼びかけた。

この絵本の動画は、番組公式ホームページと鉄拳のYouTube公式チャンネルで公開されている。