フジテレビで放送中の鉄道アニメ『GO! GO!チャギントン』の人気チャガー(列車)である赤い「ウィルソン」と青い「ブルースター」が世界で初めて実車化され、岡山電気軌道の路面電車「おかでんチャギントンリアル電車・ウィルソン / ブルースター号」と命名。3月16日から運行開始した。

  • ウィルソン号とつるの剛史さん・海老原優香さん (C)フジテレビ

  • ウィルソン号とつるの剛士さん、おかでんチャギントン運転手、専属乗務員 (C)フジテレビ

フジテレビは知的財産権「IP」を活用したビジネス領域の深化・拡大を図り、そのひとつとして、2017年10月に日本における「チャギントン」の著作権・商標権を獲得。今回の「チャギントン」を現実の世界に忠実に再現する「チャギントン実車電車プロジェクト」の実現に至ったという。

「おかでんチャギントン」の内装は、アニメの中で描写されていない部分のため、JR九州の「ななつ星 in 九州」などを手がけた水戸岡鋭治氏による完全オリジナルデザイン。「チャギントン」の世界観に合わせ、車内のコンパクトな空間にどのような色・形・素材・光・音をしつらえるのか、こどもたちがいかに遊び、楽しめるかを想像して創り上げられている。

運行初日の3月16日、10時すぎから岡山市内で「おかでんチャギントン」運行セレモニーが開催された。冒頭では、今回のプロジェクト推進役となった両備グループ代表兼CEO、小嶋光信氏が、「まちの乗り物の楽しいブームを作っていきたい」と挨拶。岡山市長の大森雅夫氏らをはじめ、地元住民などと一緒に「おかでんチャギントン」の安全運行と躍進を祈願し、くす玉開きを行った。

  • 「おかでんチャギントン」が出発 (C)フジテレビ

  • つるの剛士さん・海老原優香さんのトークショー (C)フジテレビ

  • ブルースター号とつるの剛史さん・海老原優香さん (C)フジテレビ

  • 車内のつるの剛史さんと海老原優さんと子供たち (C)フジテレビ

2010年の『GO! GO!チャギントン』地上波放送開始時から番組ナビゲーター務めるつるの剛士さんもセレモニーに駆けつけ、「ウィルソン / ブルースター号」を運転する運転士に花束を贈呈。「とてもうれしく、感慨深いですね」とコメントし、手を振って列車を見送った。その後の記念祝賀パーティーでは、つるの剛士さんと、同じく番組ナビゲーターを務めるフジテレビアナウンサー、海老原優香さんによるミニトークショーが行われた。

「おかでんチャギントン」の運行開始に関して、つるのさんは「約10年近く関わっているけれど、こうして実物の電車が多くの人々に歓喜の声の中、出発するのを見送ると、何か込み上げるものがありますね」とコメント。海老原アナは「チャギントンナビゲーターとして、この場に立ち会うことができ、とても光栄です。世界中の方に“おかでんチャギントン”に、是非会いに来ていただけると嬉しいです」と話した。

セレモニーの模様は、3月31日放送の『GO! GO!チャギントン』にて、「岡山にチャガーがやってきた! スペシャル」と題し、つるのさんと海老原アナが「おかでんチャギントン」の車両を紹介。現地のチャギントンファンのこどもたちとともに乗車し、岡山市内を走る様子なども放送される。