しなの鉄道は28日、新型車両のデザインについて発表した。型式は「SR1系」とされ、国・県・市町の支援の下、8年かけて新型車両52両に置き換える計画だという。初年度はライナー車両6両を導入。2020年3月納車、同年7月の営業運転開始を予定している。

  • しなの鉄道の新型車両SR1系。ライナー車両の外装デザインイメージ

新型車両SR1系は総合車両製作所のステンレス製車両「サスティナ S23 シリーズ」を採用。「人にやさしい」「自然にやさしい」「地域をつなぐ」「地域の未来へ」をコンセプトに開発される。型式の「SR1系」は「Shinano Railway 1」にちなみ、「新たな歴史の始まり」「オリジナル」を表現。2019年度にライナー車両を6両(2両編成×3編成)、2020~2021年度に一般車両を8両(2両編成×4編成)ずつ、2022~2026年度に一般車両を6両(2両編成×3編成)ずつ導入する計画となっている。

デザイン選定にあたり、6社によるデザインコンペが実施されたとのこと。ノミネートの中からしなの鉄道社員が選定し、沿線自治体から承認された。

2019年度に導入されるライナー車両のデザインはアサヒエージェンシーによるもので、観光利用者に向けたデザインを前提に、信州の「爽やかな風」「沿線の豊かな風景」を表現。外観はロイヤルブルーとシャンパンゴールドの色合いで旅の上質感・高級感を演出し、車体側面の緑色・水色のラインは沿線の山並みと清流を表している。シャンパンゴールドの4本線はしなの鉄道の現行車両115系のDNAを継承しているという。

  • ライナー車両の内装デザインイメージ

  • ライナー車両のシンボルマーク

車内はロングシート・クロスシートに転換可能な座席を備え、シートは信州特産のりんごにちなみ、あたたかみのある赤をベースとしたデザインに。床はブラウンの落ち着いた木目調のデザインとしている。ライナー車両のシンボルマークは沿線11市町と長野県を象徴する12枚のリーフを配し、各市町と県がつながることで地域を輝かせる太陽をイメージしたデザインに。カラーバージョンのリーフは信州の四季の移り変わりを表現している。

ライナー車両は土日祝日に観光利用、平日朝夕に通勤利用を目的とした運行形態(有料での運用)とされ、運用名称は「しなのサンライズ」(朝方の小諸~長野間)・「しなのサンセット」(夕方の長野~上田間)・「軽井沢リゾートライナー」(軽井沢~妙高高原間・長野~軽井沢間)を予定し、2020年1月までに正式発表するとのこと。バリアフリートイレやドア開閉ボタン、車内案内表示などの共通仕様に加え、ライナー固有仕様としてデュアルシートに電源コンセントとカップホルダーを設置し、Wi-Fiも搭載する。

  • しなの鉄道の新型車両SR1系。一般車両の外装デザインイメージ

  • 一般車両の内装デザインイメージ

  • 座席生地はライナー車両・一般車両で異なるデザイン

2020年度以降に導入される一般車両のデザインはカシヨによるもので、外観はしなの鉄道らしさの象徴である現行車両115系の赤色を継承し、情熱と温かさを表現。車両両端の曲線は「やさしさ」、ゴールドのラインは「地域の未来へ挑戦していく姿勢」、中央のラインは沿線地域をひとつに「つなぐ」「力をあわせる」ことを表しているという。車内の座席は背面にあたたかみのある赤、座面に落ち着いた濃いグレーを採用。壁面は白をベースに、側面に薄い木目を用い、上品で癒される空間を演出する。